【浦和】ベストはどこか? ボランチ、ストッパー、リベロ…U-23日本代表主将・遠藤航の活用3パターンを徹底検証する

2016年02月02日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

活用パターン1/「ボランチ」として新たな壁を築く

U-23代表ではボランチとして起用されてきた遠藤。A代表にも名を連ねる万能守備者は、様々なポジションでプレーが可能だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 類稀なボール奪取力、「守」から「攻」への素早い切り替えと展開力、そして強烈なキック――。それらを武器に、遠藤航は昨季まで6シーズン在籍した湘南では右ストッパーを主戦場にリベロもこなし、そしてリオ五輪の出場権を掴んだU-23日本代表ではボランチとしてプレーしてきた。

 では、新天地となる浦和で、それらのストロングポイントをどのように活かすべきか。また、浦和が採用する3-4-2-1でのベストポジションは一体どこなのか? 3つの活用パターンを検証する。

活用パターン1/「ボランチ」として新たな壁を築く

 U-23日本代表では主将を務めるとともに、不動のボランチとしてチームを支えてきた。強靭な守備力が買われて中盤の「壁」となり、ボール奪取後には攻撃の起点役も担う。

 移籍交渉の席に立ち合ったペトロヴィッチ監督から遠藤本人にも、ボランチ起用を考えていることが伝えられている。となれば阿部が最終ラインに入るか、柏木がシャドーに復帰するか、いずれかが検討される。

 有力なのは、後者か。ボランチと3バックによる守備組織がしっかり構築されれば、柏木がより攻撃に集中できて、チーム全体としても昨季以上の得点力と守備力のアップが見込める。

 また、「浦和対策」で5バックを敷く守備的なチームには柏木をボランチに置いた攻撃的布陣、勝負に徹する場合には阿部&遠藤の守備重視のコンビにするなど、対戦相手や状況に応じた選択も可能になるなど戦いの幅は間違いなく広がる。

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