プレミアでの経験を日本代表にどう還元していくか。鄭大世の答えが意外だった…「三笘側の人間として、してやったりな感はある」

2023年09月13日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「プレミアの遠藤航になったら威厳が増しますよね」

プレミアリーグでプレーする(左から)遠藤、三笘、冨安。(C)Getty Images

 欧州5大リーグの中でも、特にレベルが高いと言われるプレミアリーグ。そんな世界最高峰の舞台でプレーするのが、三笘薫(ブライトン)、冨安健洋(アーセナル)、遠藤航(リバプール)の3人だ。日々、荒波に揉まれる彼らには、否が応でも日本代表での主軸としての活躍が期待される。

 では今後、プレミアリーグでの経験を代表にどう還元していくべきなのか。熱烈なプレミアリーグウォッチャーであり、中継で解説を務める鄭大世氏に話を訊くと、返ってきた答えは意外なものだった。

「それってプレミアリーグの経験というか、プレミアに所属している威厳だと思うんですよね。三笘にしても以前は森保監督にサブでしか使ってもらえず、ワールドカップが決まる試合でもラスト5分だったわけで。正直、守備の部分で森保監督からは評価されてなかったと思うんですよ。でも、プレミアリーグであれだけ活躍することによって、三笘を監督がもう全く無視できないわけじゃないですか。僕は三笘側の人間として、三笘の試合を前からずっと見ている立場として、してやったりな感はあるんですよね。気分は爽快なんです。

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 自分の力を見せつけることによって、監督の意見を変えるのは、本当簡単にできることじゃない。人間性を考慮したら、三笘はそれを意図してはやってないと思う。そういうサクセスストーリーじゃないけど、壁を突破したところはすごく気持ち良い」

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 ブライトンでエース級の活躍を続ける三笘だけに当てはまることではない。シュツットガルトで確かな結果を残し、今夏に30歳でリバプール入りを果たした遠藤も同じだ。

「遠藤選手も同じくプレミアリーグ。分かりやすい数字は残ってるわけじゃないですか、フォワードではなくても。ボランチとしてデュエル王を2年連続で取って、キャプテンもやっていたので。もはや多くを語る必要はなくて、リバプールで試合に出ている事実だけでも、還元できることは、それだけでもう十分だと思います。プレーが変わることはない。プレミアは球際がめちゃくちゃ激しいけど、元々球際が激しいタイプなので。ただ、評価は他人するものであって、プレミアの遠藤航になったら威厳が増しますよね」

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 所属クラブは最も分かりやすいステータス――。強烈な個でゴールを量産した元北朝鮮代表のストライカーは、環境が周りの見方も変え、自然と威厳や貫録も増すと考えているようだ。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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