鹿島レジェンド本田泰人が森保Jを採点!|MOMは「能力が違いすぎる」冨安。プレミア組の驚くべき成長速度と別格の存在感【ドイツ戦】

2023年09月10日 本田泰人

ドイツの不調ぶりが、本当に深刻

本田氏がドイツ戦の森保Jを採点。最終ラインで際立つ活躍を見せた冨安(16番)を高く評価した。(C)SOCCER DIGST

[国際親善試合]日本 4-1 ドイツ/9月10日/フォルクスワーゲン・アレーナ

 日本代表は国際親善試合でドイツ代表と対戦し、4-1で勝利した。11分、右SB菅原由勢のクロスに伊東純也が合わせて先制点をマーク。19分に失点も、直後の22分に再び菅原のクロスが起点となり、上田綺世が追加点を挙げた。

 さらに90分に浅野拓磨、90+2分に田中碧がダメ押しのゴール。欧州の猛者を圧倒した一戦を、現役時代は鹿島アントラーズや日本代表で活躍した本田泰人氏はどう評価したか。

 森保ジャパンの出場17選手と監督の採点&総評は以下のとおりだ。

GK
大迫敬介 6.5

DF
板倉滉 7
冨安健洋 8.5
伊藤洋輝 6
菅原由勢 7
(84分→橋岡大樹 採点なし)

MF
遠藤航 7
伊東純也 8
(74分→久保建英 7.5)
守田英正 6.5
(74分→田中碧 6.5)
鎌田大地 6
(58分→谷口彰悟 6.5)
三笘薫 6.5
(84分→堂安律 採点なし)

FW
上田綺世 7
(58分→浅野拓磨 6.5)

監督
森保一 7.5

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

――◆――◆――
 
 4ゴールを奪って大勝――。日本にとって痛快な勝利だったけど、返り討ちにあったドイツにとっては最悪の結果だね。

 ハンジ・フリック監督は解任となる可能性が高いだろう。わざわざ日本をホームに呼んで大敗する大失態をおかしたのだから。この日の勝利によって、ワールドカップで2大会連続グループステージ敗退しているドイツの不調ぶりが、本当に深刻なのが分かった。

 ドイツのなかで脅威だったのは、バイエルンの10番、レロイ・ザネと主将のイルカイ・ギュンドアンぐらい。彼らがボールを持った時は"怖さ"を感じたけど、他の選手は機能していなかった。

 かつては堅守のイメージが強かったけど、最終ラインの選手がパスミスを連発していたし、特に90分に久保建英にボールを奪われた左SBロビン・ゴセンスのプレーなんて目も当てられない。余計なお世話だろうけど、「ドイツは本当にどうしてしまったんだろう」と心配してしまう。

 対して、日本は終始チームとして上手く機能した。前半は4バック、後半は3バックを採用。2-1でリードしているのに、日本から先に形を変えたのは意外だったけど、どちらのフォーメーションも守備が安定していたから、安心して見てられた。

 システム変更をしつつも相手の良さを消し、4ゴールも奪ったのだから、当然、森保一監督の採点も高くなる。

 個々のパフォーマンスに目を向けても、伊東純也も守田英正も上田綺世も鎌田大地も、それぞれ与えられた役割を果たしたから、プラスの評価はあっても、減点材料は見当たらない。

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