「サッカー人気に少しでも貢献できたら」「このままじゃダメ」鄭大世が語る解説の奥深さ、ABEMA中継の魅力。“ミトマーチ”の裏側、林陵平の謝罪にも言及

2023年09月12日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「プレミアをリアルタイムで見られるだけで幸せですね」

分かりやすい説明にも加え、イケボでも人気の鄭大世氏。

 多士済々のサッカー解説陣の中で、選手目線に立った分かりやすい説明と親しみやすいキャラクター、そして思わず聞き入るイケメンボイスで人気を博しているのが、Jリーグで長年活躍した鄭大世氏だ。

 2022年にユニホームを脱いだばかりで、この世界ではまだルーキーの元ストライカーは、引退直後から『ABEMA』のプレミアリーグ中継を担当。日本代表のエース、三笘薫を擁するブライトン戦の際には、「ミトマジック」「ミトマってる」といったパワーワードを次々に生み出し、SNS上での話題を独占した。

"バズ"の中心地にいる鄭大世氏は、一体どんなことを心掛け、解説に臨んでいるのか。話を訊いた。

――◆――◆――

――以前、『サッカーダイジェストTV』のインタビューを受けていただいた際に、「解説はすごく楽しい」と目を輝かせていたのが、大変印象的です。今も変わらず、前のめりの姿勢で臨んでいるのでしょうか。

「もう、プレミアリーグをリアルタイムで見られるだけで幸せですね。ハイライトや録画を見ることはあるんですけど、あの時間帯で生で試合を見られるのはすごく楽しいですね」

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――普段、解説をする際に意識していることはありますか。

「長い間、現役でやっていたので現役の甘えというか、選手としての甘えが、最初の頃はだいぶあったと思います。やっていきながら『俺、このままでいいのかな』『選手の感覚だけじゃダメだな』と。なので、自分が得意な部分が1つあるとしても、それ以外の短所の部分を補わなきゃいけないと日々意識しています。このままじゃダメだなと常々思いますね。

 サッカーと違って結果が出ないじゃないですか。見ている試合の結果は出るけど、僕の結果は出ないから。なんとなくTwitterで良い評価や悪い評価を見て、これってこのままでいいのかなって思ったり、何をどう直せばいいのかなって。プレーして負けたら、敗戦のショックからこう直そうと動機付けができるけど、なんとなくそのまま過ぎていく。でも、こうやってお仕事をいただいているので、自分の中で成長を見せなきゃいけないと思っていて」

――エゴサーチは結構されるタイプですか? 

「『あー今日調子良かったな』という時にしますね。選手の時からそうですね。点を取った試合や調子が良かった試合はエゴサーチするし。やっぱり、ABEMAで解説をやらせていただきながら、エゴサをすると、選手としてのリスペクトは選手時代と違ってないから、結構辛辣な意見があって。できるだけ見ないようにはしてますね」

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