【採点寸評|FC東京】終盤に反撃も、不甲斐ない出来の“前半が全て”。頼みのD・オリヴェイラも封じられ...[J1第26節 FC東京1-2福岡]

2023年09月04日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

3試合白星なしと厳しい現実

【警告】FC東京=長友(32分)、H・トレヴィザン(53分) 福岡=前嶋(47分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】井手口陽介(福岡)

[J1第26節]FC東京1-2福岡/9月3日/味の素スタジアム

 Jリーグは9月3日、J1第26節の2試合を開催。味の素スタジアムではFC東京対アビスパ福岡が行なわれ、2-1で福岡が勝利した。

 先に先制したのは福岡。開始2分、前寛之のクロスに飛び込んだ佐藤凌我が、倒れ込みながら右足のボレーで合わせてネットを揺らした。

 勢いに乗るアウェーチームは11分、紺野和也のゴール前への折り返しに反応した山岸祐也が、左足で決めてリードを2点に。FC東京は86分に熊田直紀のゴールで反撃も届かず。福岡が3試合ぶりの白星、FC東京は3戦未勝利となった。
【PHOTO】FC東京の出場16選手&監督の採点・寸評。松木のクリアミスは減点対象。塚川が劣勢のチームに"生命"を吹き込む
▼FC東京のチーム採点「5」
 鮮やかにパスを数回ダイレクトで回された13分のシーンに象徴されるとおり、前半は不甲斐ない出来だった。2失点を振り返っても明らかにマークのズレが原因で、いいようにやられた。

 3バックの裏のスペースを使われ、容易にカウンターを許す。福岡が採用した3-4-2-1とのシステムの相性の悪さを示した前半だったとも言えるだろう(FC東京は4-2-1-3システム)。

 後半に入って攻撃の意識を高めたが、ボールを回せても福岡の陣形を崩せない時間帯が続いた。誤算は、頼みのディエゴ・オリヴェイラを封じられたことだろう。実際、厳しいマークに苦しんだD・オリヴェイラはシュート0本。これでは……。

 終盤に反撃したものの、"前半が全て"との見方もできるゲームだった。これでリーグ戦では3試合続けて白星なしと厳しい現実を突きつけられている。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

【PHOTO】逆転を信じて選手を応援し続けたFC東京サポーター!

「ちょっといただけない」FC東京対神戸の"初見ノーファウル"判定に家本元審判員が見解。大久保嘉人は"長考"を疑問視「これでロスタイムが長いわけですよ」

平畠啓史チョイス"至極の11人"|3人を選んだ鹿島からMVPをセレクト。カンテの喜び時間差攻撃はハマる【J1月間ベストイレブン8月】
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事