齊藤未月の穴を埋める存在へ。神戸の新助っ人ハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイが背負う期待

2023年09月03日 サッカーダイジェスト編集部

守備スタッツの高さが特長

神戸に新加入したヴェーチェイ。どんなプレーを見せてくれるのか注目だ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 神戸は9月3日、悲願のリーグ初制覇への後押しとして獲得した元スペイン代表MFフアン・マタ、ハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイの入団会見を行なった。

 スペイン代表としては2010年の南アフリカ・ワールドカップ優勝などを経験し、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドでも活躍してきたマタは、広く名前の知られた名手であるだけに、期待値は非常に高いだろう。

 もっともハンガリー代表として12試合・2得点、クラブシーンでも国内で多くのタイトルを獲得し、ヨーロッパリーグで21試合・2得点の成績を残してきたヴェーチェイも注目の助っ人と言える。

 永井秀樹スポーツダイレクターは「バロと呼んでいますが、バロに関しては、もちろん齊藤未月は替えの効かない選手ですが、同じポジションで、ハンガリーリーグでもかなり高い数値、ボール奪取率、シュートブロック率、デュエル勝率等、素晴らしいものがあります。ボランチ、アンカーのところでの貢献度を期待しています」と説明。

 不動のアンカーながら、先日の試合で大きな怪我を負った齊藤の穴を埋める存在として、獲得された背景があるようだ。

 
 そしてヴェーチェイ自身はこう自らをアピ―する。

「強みに関しては、戦術理解だと思っています。6番のポジションで、守備のスタッツが良いというコメントをいただきましたが、守備的な貢献だったり、守備から攻撃へのトランジション。また視野と左足を生かしてフィードもできる選手だと自覚しています。

 ただ先ほども言ったようにここで100パーセント以上、150パーセントを出すために、そう意味では日本人選手のメンタリティを借りて、最大限のハードワークでチームに貢献する気持ちを持ってここに来ていますし、それを一番大事にしたいです。

 コンディションに関しては昨シーズンの終わりに怪我をしてしまった関係もあって、公式戦はしばらくプレーしていません。ただオフシーズンの間、トレーナーをつけて個人練習を続けてきました。2か月ほどトレーニングをしてきましたが、もちろん個人とチームでトレーニングするのでは違うので、今はチームとトレーニングできているのはすごく喜んでいます」

 ハンガリー代表として、来年ドイツで開催されるユーロへの出場も目指し、「この国で優勝争いをすることで、目標に近づければと思います」と意気込む。

 新たな中盤のキーマンとしてどんなプレーを見せてくれるのか、注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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