「サッカーをやっていて良かったと思えるのが…」女子W杯得点王の宮澤ひなたが明かす“幸せの瞬間”「最高のチームだった」【なでしこジャパン】

2023年09月02日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

チームに一体感が生まれた理由は?

団結力の秘密について語ってくれた宮澤。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 女子ワールドカップのスウェーデン戦は「押し込まれた時間帯に攻撃のスイッチを入れられなかった」。前半はもっと「相手がヤバいと思うプレーをしたかった」と言う宮澤は、「あそこで勝ち切れるチームなら優勝できたはずで、何か甘かったな」との想いは大会を振り返るとある。

 ベスト8という結果には満足していないが、それでも、今大会のなでしこジャパンが「良いチームだった」自負はある。

「選手だけじゃなく、スタッフや関係者、皆さんがひとつになって日本代表というチームだったので、みんなのことを大好きでしたし、太さん(池田監督)、(キャプテンの熊谷)紗希さんを世界一にしたかった。もっと一緒に戦いたかったし、最高のチームだった」
 
 スタメン組、サブ組がそれぞれの役割を理解し、チームに尽くしていたからこそ生まれた団結力だったとの見方もできるだろう。実際、宮澤も次のように話している。

「選手一人ひとりにそれぞれの役割があって、みんなこのチームで戦いたい、このチームが大好きだからこそ、苦しい時も乗り越えることができました。

クラブでは中心の選手が世界大会になると出られない状況があって、メンタルもきついと思います。だからこそ、出ている選手はピッチで全力を尽くす。出し切ったら次の選手がいる。常にそういう気持ちでやっていて、ベンチにいる選手は出たらチームのために戦う。それができていたからチームの一体感が外部にも伝わっていたのかなと」

 一体感の象徴が、ゴールした後「みんなが駆け寄ってくれる」シーンだろう。ベンチメンバーやスタッフを含めて全員で喜び合えるのが、宮澤にとって「サッカーをやっていて良かったと思える瞬間」だった。

「サッカーの良さをこのメンバーで味わえて幸せだった」

宮澤は満面の笑みでそう言った。

構成●サッカーダイジェストTV編集部


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