驚愕の“アディショナルタイム19分”にFC東京の渡邊凌磨は何を思ったか「試合が終わらないでくれ」

2023年08月28日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

試合終了時のタイムは「109分」

アディショナルタイムについて振り返ってくれた渡邊。写真:サッカーダイジェスト

 2023年8月26日のFC東京対神戸戦、後半の45分が終了すると電光掲示板にアディショナルタイムが表示された。なんと、13分──。

 確かにVAR判定で試合がそれなりに止まった時間帯もあり、相応のアディショナルタイムは予想できたが、まさかここまでとは。なかなかお目にかかれない、いや、実際に自分が取材現場で見たなかでは最長だった。

 アディショナルタイム中もVAR判定があり、試合終了時のタイムは「109分」。90分+19分と考えれば、延長戦の半分以上を戦った形になる。両チームの選手たちにかかる負担は相当なものだろうと思っていたから、ミックスゾーンでFC東京の渡邊凌磨に訊いてみた。「アディショナルタイムの時間を確認した時、どう思いましたか?」と。

 すると、渡邊はこちらの予想とは違う感想を口にした。

「気づいていたらアディショナルタイムに入っていて、あまり気にならなかったです。妥当かなという感覚もありました。そんなに自分としては違和感なくやれていました」
 
 確かに、この試合のアディショナルタイムに入った瞬間は神戸の大迫勇也がPKを蹴る時だったので、ピッチ上の選手からすればそこまで意識しなかったかもしれない。そう考えれば、19分が「妥当」との渡邊の感覚も理解できる。

「1-1と同点で、今回は早く(ボールを)前に進めたかった。むしろ、試合が終わらないでくれ、と思っていました」

 実際、アディショナルタイムの攻防は見応えがあった。アダイウトンの勝ち越しゴール、さらに山口蛍のスーパーボレーでの同点弾など、エキサイティングなシーンの連続だった。両チームのファン・サポーターにとっても「終わらないでくれ」と思うアディショナルタイムだっただろうか。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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