「カイセドよりはるかに良い買い物になる」遠藤航への“過小評価”に英紙が異論!「ブンデス最高の選手の一人」「期待外れという反応があるが...」

2023年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アジアの選手が相応しい評価を得るケースはめったにない」

遠藤の電撃加入には現地で驚きの声が上がった。(C)Getty Images

 8月18日にシュトゥットガルトからリバプールへの移籍が決定した遠藤航は、翌19日に行なわれたプレミアリーグ第2節のボーンマス戦でいきなりデビューを飾った。

 MFアレクシス・マカリステルの退場によって緊急投入される形となったが、上々のパフォーマンスを披露している。

 リバプールは、退団したファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンの穴埋めとしてモイセス・カイセドとロメオ・ラビアを狙っていたものの、チェルシーとの争奪戦に敗北。そのいわば代替選手として獲得したのがイングランドでも知名度に乏しい30歳の日本代表戦士だったため、補強を疑問視する声も少なくない。

 そんな見方に真っ向から異論を唱えたのが、英紙『The Guardian』だ。「遠藤はリバプールで成功する可能性があり、カイセドよりも良い買い物になりうる」と見出し打った記事を掲載し、「このMFはブンデスリーガと日本代表のキャプテンで印象的な選手だったが、アジアの選手がそれに相応しい評価を得るケースはめったにない」と主張している。

「いくつかのメディアはパニック買いだったと示唆している。Sky Sportsはリバプールのファンの気持ちを感じなければならないと述べ、ある英国の新聞は『嘲笑や絶望さえも混じった最初のショックの反応』について伝えた」

【画像】遠藤航はアンカーの何番手? リバプールの最新序列
 同紙は、「それは、エンドウがアンフィールドに到着したことへのかなり期待外れの反応を反映している。モイセス・カイセドを逃した後、30歳の選手が関与したため、この移籍にはある種の魅力や興奮が欠けていたが、彼がアジア人であり、依然として過小評価されている地域の出身であるため、仕方のないことだ。もしエンドウがアルゼンチン人、ドイツ人、あるいはフランス人だったら、おそらくもっと大きなファンファーレがあっただろう」と指摘。こう続けている。

「万能型の守備的MFはトップクラスの選手であり、シュトゥットガルトではブンデスリーガで最高の選手の一人だった。ドイツでの過去2シーズンで、彼は同じポジションの他のどの選手よりも多くの空中戦に勝利し、より多くのクリア、より多くのヘディングでのクリアし、ポゼッションの勝利数では最高位にランクされた」

 さらに、「欧州5大リーグの1つのクラブでキャプテンを務めるのは、ピッチ内外で遭遇する大きな文化の違いを考えると、アジア人選手にとっては並大抵の偉業ではない。一定レベルのプロ意識、リーダーシップ、決意を示す必要がある」と伝えている。

「エンドウは欧州レベルで優れた素地を持っており、本当にお買い得になる可能性、そう、カイセドよりもはるかに良い買い物となる可能性がある。彼はイギリスではよく知られた名前ではないが、最近まで21歳のエクアドル人(カイセド)もなかった。プレミアリーグでの活躍を通じて彼の名声は高まった。それがエンドウの目標となるだろう」

 過小評価を覆すには、ピッチでその実力を見せつけるしかない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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