チームメイトが語った中島翔哉の影響力。ACLプレーオフで存在感を示した新10番は浦和に何をもたらすのか

2023年08月23日 本田健介(サッカーダイジェスト)

中盤2列目の連係はまずまず

浦和の新10番として期待される中島(写真中央)。周囲への影響力も大きそうだ。梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 8月22日に埼玉スタジアムで行なわれたACLのプレーオフ、理文(香港)戦に3-0で勝利した浦和は、無事にACL本戦のチケットを手にした。

 この一戦で注目を集めたのが、今夏に6年ぶりにJリーグに復帰し、すでに浦和デビューは果たしていたが、初先発を飾った新10番の中島翔哉である。

 4-2-3-1のトップ下としてパスでチャンスを作り出し、2ゴールにも絡んだ28歳は、相手のプレー強度は考慮すべきだが、期待感を抱かせるパフォーマンスを示したと言えるだろう。

 その姿をチームメイトはどう見たのか。右サイドに入り、中島と2列目で組んだ大久保智明は、ともにヴェルディのアカデミー育ちという類似点を口にする。

「ヴェルディっぽいという感じです。ギリギリまで判断を変えられる余裕があると言いますか、差し込んできそうだなと思っていると、ループを選択したり。ユース時代に(ヴェルディアカデミーでの同期の)渡辺皓太(現・横浜)とやっていたような感覚ですかね。

 懐かしい感じと言いますか、自分も忘れていたなと。日々の練習から思い出す感覚です。練習では来そうだなというところで出てきたりもします」
 
 また中盤の左サイドを務めた小泉佳穂は、距離感をポイントに挙げた。

「翔哉くんは、高い位置でボールを持って生きる選手だと思いますし、彼も勝負したいと言っていたので、そこでいかに良い位置でボールを持たせられるか、それはチームとして意識していました。それと彼にボールが入った時にどれだけ近い距離感を保てるか、周りが絡めるか。そこも意識しました」

 その距離感、リズムという部分では、2列目で組んだ中島、大久保、小泉は同じ感覚を共有できていたように映っる。

 もっとも今回はACLプレーオフであり、小泉と大久保も、より相手のプレー強度が上がったなかでどれだけできるかが大事だとも語る。

 ただ、安居海渡や小泉らを起用することの多かったトップ下に中島を入れる新たなオプションを試せたことは今後に向けて大きいだろう。なおかつ中島のテクニカルなプレーやアイデアは浦和の攻撃に刺激を加えそうだ。

 指揮官は今回の理文戦の2列目のセットをどう生かしていくのか。中島の起用法を含めて注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【厳選ショット】中島翔哉が2ゴールに絡む活躍!理文に完勝でACL本大会出場を決める|ACLプレーオフ 浦和3-0 理文

【動画】開始わずか3分、小泉の先制弾!

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