デビュー戦で存在感を発揮!横浜の元韓国代表MFナム・テヒが「毎試合を決勝戦の気持ちで」と語る理由は?

2023年08月21日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「チームごとの差が無い。とても厳しいゲーム」

上々のデビューを果たしたナム・テヒ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第24節]横浜 2-1 FC東京/8月19日/日産スタジアム

 横浜F・マリノスは8月19日に行なわれたJ1第24節で、FC東京と対戦。永戸勝也と渡辺皓太の得点で2-1の勝利を収めた。

 連勝を飾り、首位に浮上した一戦で、今夏新加入のナム・テヒがJリーグデビューを果たした。

 韓国出身の32歳は、フランスのヴァランシエンヌでプロキャリアをスタート。その後、カタールのレフウィヤ、 アル・サッド、アル・ドゥハイルを経て、8月1日に横浜への完全移籍加入が発表された。

 韓国代表では53試合・7得点を記録するなど実績十分のMFは、73分に途中出場でピッチに立った。ポジションはトップ下。相手のライン間に顔を出してパスを受けると、高いキープ力や正確なパスを活かしてチャンスを作り、果敢にシュートも狙った。得点に絡むプレーこそなかったが、初登場で確かなインパクトを残した。

 そのパフォーマンスを、ケヴィン・マスカット監督は「来日してから、彼はしっかり自分たちのサッカーを学んだ。早い段階で試合に入り、前の選手を活かす部分が、しっかりできていた」と高く評価する。

 また角田涼太郎は「すごく技術がある選手。ボールを失わないのが、ここまで一緒にプレーしてきた印象。安心してボールを預けられる。そのあとの動き出しだったり、もっと合わせていく部分もあるけど、さすが経験のある選手」と称賛した。
【動画】渡辺皓太が後半ATに劇的な決勝弾!横浜対FC東京ハイライト
 ナム・テヒ本人は、自身のプレーを次のように振り返る。

「残り20分で1-1という状況だった。まずチャンスを作ること、それとゲームが落ち着いていなかったので、落ち着かせること。この2つを意識していた。少しのミスはあったけど、成長できると捉えて、今後はやっていきたい」

 さっそく期待に応えてみせたが、「練習を毎回、インテンシティが高いなかでやっている。(合流から)2週間だけど、それがマリノスのサッカーにフィットする助けになった」という。

 連覇を目ざすチームにとって、頼れる存在になりそうだ。注目のニューカマーは、中位のFC東京との試合を通じて「チームごとの差が無いと思った。順位は自分たちが上だったけど、とても厳しいゲームだったのは間違いない」として、「残り10試合、毎試合を決勝戦の気持ちでプレーする必要がある」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】横浜の出場16選手&監督の採点・寸評。渡辺&喜田が中盤を支配。ループ弾の永戸も高評価

「横浜で気になった選手は?」名将グアルディオラは何と答えた?「とてもスピードが速かった」

「マリノスで危険だった選手は?」マンCの英代表ストーンズの回答は?「一日中走っていられる」「もっと高いレベルでプレーできる」

次ページ【動画】横浜対FC東京ハイライト

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事