今夏に眩い輝きを放った“下級生プレーヤー”をピックアップ! 流経大柏のマジックドリブラーや大津の1年生CBらに要注目!

2023年08月19日 安藤隆人

どの選手も来年の目玉選手になる可能性!

左から上山(東山)、明石(帝京大可児)、五嶋(大津)、太田(岡山学芸館)。今夏にインパクトを残した期待の1、2年生を一挙紹介。写真:安藤隆人

 インターハイ、そして和倉ユースサッカーフェスティバルと渡り、多くのチームを見てきたなか、今後が楽しみな1、2年生が多くいた。スタメン出場できなかった選手や早期敗退を喫してしまった選手もいるが、その中で面白そうだと感じた選手を11人ピックアップし、紹介していきたい。どの選手も来年の目玉選手になる可能性を持っており、ぜひ注目してほしい。

――◆――◆――

GK
ギマラエス・ニコラス(市立船橋/2年)
名門・市船のゴールマウスを守り続ける彼の魅力は安定感にある。ピンチの状況でも臆することなく、細かくポジショニングをとりながら、これから起こる事象に対しての準備を怠らない。和倉ユースでも細かいステップを組み入れながら、相手のシュートに対してきっちりと面を作ってセービング。話してみると非常にナイスガイで、人の話をきちんと聞ける選手。よりスケールの大きなGKになって欲しい。

DF
上山泰智(東山/1年)
CBとしてこれからの成長が楽しみな選手。1年生ながらレギュラーを任され、空中戦の強さとフィードのうまさを存分に発揮している。C大阪U-15時代に日本クラブユース選手権で優勝、MVPを獲得した逸材は、東山に来てフィジカル強化とビルドアップの強化を徹底して行なっている。ロングフィードとショートパスの使い分け、奪ってからの判断の質の向上など、課題意識をしっかりと持っている選手だからこそ、ここの質が上がれば一気に世代を代表するCBに成長する可能性を秘めている。
 
DF
五嶋夏生(大津/2年)
189センチの圧倒的なサイズを誇り、チームでは3バックの右を任されている将来有望なCB。1年時からプレミアリーグを経験し、着実に経験を積んできた五嶋は1対1の強さとロングキックを武器にインターハイでも和倉ユースでも堂々たるプレーを見せた。インターハイは市立船橋を前に2-2のPK戦で初戦敗退となったが、相手のエース郡司璃来に対しても臆することなく挑む姿は頼もしさを感じた。

DF
村上慶(大津/1年)
五嶋に続いて、大津から2人目の期待のCB、サイドバック。福岡の下部組織からやってきた村上は、1年生ながら182センチのサイズを持ち、カバーリングセンスに長け、かつ前への推進力もある。左サイドバック、左CBをハイレベルでこなせる対応力もあり、3年生のMF碇明日麻のようにいろいろなポジションを経験して成長をしていくのも十分に期待できる。インターハイの市立船橋戦ではPK戦で9人目のキッカーを務め、失敗してしまった。その場にうずくまって涙を流したが、1年生でこの経験ができること自体が財産。夏を境にさらなる成長が期待できる。

MF
石井陽(前橋育英/2年)
ボランチとしてボールの運び方、収め方が抜群にうまい。重心の低い姿勢から時間を作るのか、仕掛けるのかを常に見計らって、状況に適した選択肢を素早く取る。気が利いて、スキルと運動量も抜群。安心して中盤の底を任せられるハイクオリティなプレーにはぜひ注目をして欲しい。
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