【イラン戦・プレビュー最新版】鍵は相手キーマンをいかに封じるか。“スーパーサブ”浅野の起用法にも注目

2016年01月22日 本田健介(サッカーダイジェスト)

攻撃の核・トラビと配球役のアンカー・ラフマニをどう抑えるか。

日本は、イランのアンカー、ラフマニを封じるべく4-2-3-1のフォーメーションを採用か。仮に4-4-2であっても、守備時には2トップのうちのどちらかひとりが降りて守備に奔走するべきだろう。

「自分としてはこの大会の準々決勝で勝つために、これまでの準々決勝で負けてきたんだと思っています」
 
 手倉森監督が語るようにこのチームは、一昨年のU-22アジア選手権とアジア大会、さらにひとつ下の世代のU-19アジア選手権(2012、14年)でも、いずれもベスト8止まり。この年代にとって、準々決勝はまさに"鬼門"となってきた。
 
 そして、今回のリオ五輪アジア最終予選、この難関で対戦するのがイランだ。イランで警戒すべきは「スピードのある選手が揃っている」(手倉森)というアタッカー陣。特に左サイドから果敢に仕掛けてくる17番のトラビには注意が必要になる。このアタッカーは昨年10月の日本のA代表との親善試合でゴールを決めており、今大会、グループリーグ突破をかけた第3戦の中国戦でも豪快なFKでネットを揺らしている。
 
 日本の右SBには室屋が入る予定だが、どれだけ粘り強く対応できるかがまずはキーになるだろう。
 
 また、4-1-4-1のシステムを敷くイランのなかで、アンカーで先発しそうな6番のラフマニにも気を付けたい。彼が的確に前線にパスを供給することで、イランの攻撃にリズムが生まれるだけに警戒が必要だ。この中盤のキーマンをより確実に封じるなら、日本は通常の4-4-2ではなく4-2-3-1を採用し、守備時にはトップ下の選手が目付け役としての機能を果たすのが得策だろう。

 仮に4-4-2でスタートするにしても、2トップのうちのどちらかひとりは守備時に1列下がって、ラフマニを警戒する役割が必要になりそうだ。
 

次ページ“スーパーサブ”浅野が大仕事をやってのけそうな予感。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事