【イラン戦・スタメン予想】“鬼門”の準々決勝。イランのアンカー封じに「4-2-3-1」を採用か

2016年01月21日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「球際のところを強めたい」(手倉森監督)

システムはイラン対策として4-2-3-1を採用か。前線にはポストプレーを得意とする久保、もしくはスピードが武器の鈴木の起用が予想される。

「あと10日で世界に挑戦できるかどうかが決まる」――指揮官が表情を引き締め直す決勝トーナメントがいよいよ始まる。五輪出場の条件をもう一度整理すると、切符を勝ち取れるのはグループリーグを勝ち進んだ8か国中3か国のみ。日本は次戦の準々決勝・イラン戦に勝ち、準決勝、もしくは3位決定戦で勝利を掴む必要がある。
 
 イラン戦のポイントを手倉森監督は次のように述べている。
「今までのやり方を貫き通しながら守備の球際のところをさらに強められるか、だと思います。相手に付け入る隙はあるなと。後半になった時の体力的な強みはこっちにあると思います。ですので、勝ち急がない、攻め急がない、しっかりコントロールしながらゲームをできるかがポイントになるはずです。
 
 イランは良い時はものすごくパワーを出すが、悪い時はパワーが落ち我々にやらせてくれる。その良い時間で仕留められるか。我々にとって格下はいないトーナメントですから、最後まで侮らずに戦いたいです」
 
 イラン戦前々日のトレーニングでは、グループリーグ第2戦のタイ戦で右足を打撲し、別メニューを続けていた右SBの室屋が復帰。「もう大丈夫です」と明るい笑顔を見せるだけに、イラン戦の出場は問題ないように見える。
 
 一方、股関節回りの炎症で室屋とともに全体練習から離れていた鈴木は前々日のトレーニングでもストレッチを中心にしたメニューをこなし、右膝の状態が思わしくない松原も軽いランニングに止めた。
 
 ただ、鈴木に関しては指揮官が「あいつは2、3日休んだだけではフィジカルは落ちないですし、ぶっつけ本番で良いだろうと。俺が選んだらやってもらうという話はしました」と語るなど、先発の可能性も十分にある。
 

次ページイランの4-1-4-1に対抗し、システムを変更か?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事