【リオ五輪予選|キーマン対談】キャプテン・遠藤航と司令塔・大島僚太が語った決意。「あの悔しさは繰り返さない」

2016年01月21日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「気持ちの整理はついている。キャプテンとしてプレーで仲間を引っ張りたい」(遠藤)

U-19代表時代からの戦友である大島(左)と遠藤(右)。ピッチ上のコンビネーションと同様、会話も弾んだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 リオ五輪出場を目指すU-23日本代表で、心臓部を担うボランチコンビの遠藤航と大島僚太。これまでU-19アジア選手権、U-22アジア選手権、アジア大会と重要な大会で準々決勝敗退を繰り返し、幾度も辛酸を舐めてきたふたりは「もう同じ過ちを繰り返したくない」と口にする。リオ五輪予選の準々決勝は1月22日。いよいよ始まる一発勝負の決戦を前に、ふたりが予選突破への決意を語った対談インタビューをお届けする。
※『サッカーダイジェスト/1月14日号』掲載記事を加筆修正。
 
――短期決戦の最終予選を戦い抜くうえで、チーム最年長の遠藤選手と大島選手の存在は非常に重要になります。ふたりはどのような役割を担いたいと考えていますか?
 
遠藤 僕はキャプテンですけど、普段、意識的にやっていることはあまりないんです。ただ、練習から常に100パーセントを出し切り、周りを引っ張りたいと考えています。試合でも仲間を落ち着かせるようなプレーをしたいですね。最終ラインの前で相手の攻撃の芽を摘むなど、チームを助けて、上手くコントロールしていきたいです。
 
大島 僕から見れば、航は本当にキャプテンとしてふさわしい存在。後輩にいじられたりはするけど、それが逆に良くて(笑)。
 
遠藤 そうそう、(1歳下の)岩波とか(鈴木)武蔵とか、グイグイいじってくるからね(笑)。ただ、それは信頼関係がある証拠で、一番上として気を遣われ過ぎても嫌なので、良いコミュニケーションが取れていると思います。
 
大島 僕は正直、チーム内での立ち位置というか役割はハッキリしていないような……。とはいえ、監督から求められることをちゃんと理解して、チームのためにプレーするよう心掛けています。
 
遠藤 僚太は、みんなで食事をする時なんかに会話の中心にいるわけではないけど、試合になれば攻撃の軸としてゲームを作ってくれる。頼れる存在ですよ。僕がバランスを取って、どれだけ僚太を前に行かせられるかがこのチームでは大事。確かに僚太はあまりいじられず、僕より後輩たちに恐れられているとは思いますが(笑)。そういう意味で、立ち位置は少し違いますね。
 

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