なでしこジャパンの冒険はベスト４を前についえた。

　現地８月11日、オーストラリア＆ニュージーランド共催の女子ワールドカップの準々決勝が行なわれ、日本女子代表は強豪スウェーデンと対戦。両者ともにシュートがない拮抗した攻防戦を経て、32分にセットプレー後の混戦から日本は先制点を許してしまう。なかなか決定機を迎えられないまま、後半開始早々にもPKから被弾。後半半ば以降は前がかりになって攻め立てたが、植木理子がPKを失敗するなど追撃ならず。87分に途中出場の林穂之香が１点差に詰め寄ったが、１－２の敗北に終わった。
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　この一戦を速報で伝えたのが英公共放送『BBC』の電子版だ。優勝候補筆頭にも挙げられた日本の低調な出来に驚きを隠せず、スウェーデンの見事なまでの戦いぶりに賛辞を贈った。

「日本はワンチャンスでもゴールを奪えるような試合運びをみせていたが、やはりスウェーデンのセットプレーが威力を発揮した。32分、ＤＦのイレステットに頭ではなく足で今大会４点目を決められ先制させてしまう。ここから攻勢を強められ、ＧＫヤマシタ（山下杏也加）のファインセーブがなければさらにリードを広げられるところだった。
 

　ハーフタイムにはきっとイケダ（池田太監督）から発破をかけられたに違いないが、またしても日本はＣＫからハンドを犯してPKを決められてしまう。今大会を通して日本が披露していた毒のある攻撃は消え去ったまま。どうしたジャパン！ スウェーデンの猛烈なファーストプレスに苦しみ、分厚い攻撃をまったく構築できなかった。

　日本は終盤に猛攻を仕掛けて幸運なPKのチャンスを得たものの、それも決められず、スウェーデンの周到なゲームプランを崩すには至らない。それでも87分に執念の一発を返してアディショナルタイムでも衝撃的な反撃でスウェーデンを押し込んだが…一歩及ばず、ベスト８で涙を呑んだ」

　勝利したスウェーデンは現地８月15日、準決勝でスペインと激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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