ただただ美しいセットプレー弾に隠された驚きの真実「通用するのか」「やると決めたらやるしかなかった」【町田の翁長と平河が語る大分戦秘話】

2023年08月08日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

練習中は半信半疑だった

大分戦のセットプレー弾について話してくれた翁長(左)と平河。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

 2023年4月16日に町田が大分を下した試合で大きな話題となったのが、町田の緻密にデザインされたセットプレーだ。  

 23分、右CKの場面、キッカーの高江麗央が助走に入ると、平河悠がゴール前から右コーナー方向へ動くと見せかけてから、ペナルティエリアの角付近まで駆け出す。そして高江からボールを受けた翁長は、その平河にパス。このタイミングでファーから中央に移動していた荒木は、平河の折り返しにダイレクトで合わせて先制点を決めたのだ。

 まさに会心の、計算し尽くされたセットプレー。しかし、意外にも練習では一度も上手くいかなったという。そもそも、平河には「これが通用するのか」という疑問があった。半信半疑だったのは翁長も同じだったが、「やると決めたらやるしかなかった」(翁長)。
 
 その割り切りが成功に繋がったのかもしれない。振り返れば、相手を上手く騙せたセットプレーだった。「一回パスをもらわない雰囲気を出せ」と言われた平河の"演技"も完璧で、そこからの崩しは文字通り美しかった。

 実際、このセットプレー弾は「完璧すぎる」「ただただ美しい」など反響を呼んだ。ただ、その成功の背景には「練習で一度も成功しなかった」という驚きの事実があることも忘れてはいけない。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

【動画】黒田監督が語る「組織論」

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