【リオ五輪予選】大学生SB室屋が明かす手倉森ジャパンの一体感。「誰ひとり文句を言う選手はいない」

2016年01月17日 サッカーダイジェスト編集部

「メンタル的に自分を出せています」(室屋)

要所でプレーに絡みながら、右サイドからチャンスを演出する室屋。周囲との連係にも問題はなく、試合を重ねるごとに自信を深めているようだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 2戦連続で右SBのレギュラーを勝ち取り、抜群の安定感でグループリーグ突破に貢献。冷静沈着だが闘争心にも溢れる、チーム唯一の大学生・室屋成のコメントをお届けする。

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室屋 成(明治大/DF)
 
――試合を振り返っての感想は?
 
(鈴木)武蔵が先制点を取ってくれたので、そこで落ち着いたと思いますし、後半も得点が取れて試合を上手くコントロールできたと思います。
 
――自身は北朝鮮戦から調子が良さそうですね。
 
 今までと比べて、メンタル的に自分を出せています。もっともっと出していければいいですし、この大会を通じてチームとしても個人としても成長できると思うので、もっともっと高いパフォーマンスを出していければいい。
 
――殻を破ったきっかけはなんでしょうか?
 
 なんですかね。分かんないですけど。
 
――でも、自分では出せているなと感じているんですよね?
 
 そうですね。やっぱり一番は、途中から合流しましたけど、前回の予選では選ばれなくて、悔しさがあった[編集部・注/亀川諒史の怪我による離脱で追加招集]。そこからもっと自分のプレーを遠慮せずに出そう、と。そういう悔しさが要因だと思いますね。
 
――今日も先発で出るというのは、昨日から感じていましたか?
 
 いや、まったく知らなかったんです。メンバー発表はいつも試合前のミーティングなので。でも、行くかなと思っていたので、しっかり準備はしていました。
 
――相手もスピードがあったり、裏を狙ってくるというスカウティングがあったと思いますが、そこは臆せず攻撃で制すというイメージでしたか?
 
 そうですね。僕たちがしっかりボールをコントロールしたら、カウンターもできないというところで、(遠藤)航君やボランチの選手たちが、特に奪われた後に取り返してくれていたので、すごく助かりました。
 
――攻撃面ではボールを保持して崩せましたが、それができた要因はなんでしょう?
 
 まずはやっぱりトレーニングからそういう部分をやっていたので、それが活きたのかなと思います。
 
――クロスも蹴り分けていますが、そのあたりの感触も良さそうですね。
 
 はい。試合を通じてもっと良くなると思いますが、まだオリンピック出場が決まったわけではないですし、ここで評価されても意味がないので、まずはチームのために高いパフォーマンスを出していきたいです。
 
――試合が終わった後のチームの雰囲気はどうですか?
 
 みんな仲が良いので、雰囲気は最高だと思います。点を取ったらベンチも喜んでくれていますし、チーム一丸というのは感じますね。
 
――短期決戦ではありますが、2試合目で大幅にメンバーを入れ替えることについては?
 
 みんながチームのことを考えられるので、誰かがベンチになっても、誰ひとり文句を言う選手がいないのがすごく良いですね。選手同士がリスペクトし合っていて、チーム全体で戦っている感じなので、そんなに問題はないと思います。
 
――団結力がありますね。
 
(松原)健くんはクロスの蹴り方を教えてくれますね。
 
――右SBのライバルなのに教えてくれるのですか?
 
 そうですね。
 
――試合前とかも声を掛けられるのでしょうか?
 
 北朝鮮戦の時は「俺の分も頑張ってくれ」と言ってくれましたし、良い人です。
 
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