平畠啓史チョイス“至極の11人”|決定率50%のFWがMOM。福田湧矢は“愛される感”に満ち溢れている【J1月間ベストイレブン7月】

2023年08月03日 平畠啓史

攻守両面で大貢献の車屋

平畠氏がセレクトした7月のJ1月間ベストイレブン。MOMは大迫を選出。(C)SOCCER DIGEST

 芸能界屈指のサッカー通で、J1からJ3まで幅広く試合を観戦。Jリーグウォッチャーとしておなじみの平畠啓史氏がセレクトする「J1月間ベストイレブン」。7月の栄えある11人はどんな顔ぶれになったか。

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 もっと時間が経っているような気もするけれど、アンドレス・イニエスタのヴィッセル神戸ラストゲームは7月1日だった。ノエビアスタジアム神戸のコレオグラフィーはあまりにも美しく感動的。あのイニエスタが日本でプレーしてくれたなんて本当に感謝しかない。ありがとうイニエスタ!

 それでは、7月のベストイレブン。GKは横浜一森純。第20節の名古屋戦ではセービングから素早く前線にボールを送り、エウベルのゴールをアシスト。敗れたものの21節の川崎戦ではPKストップを含む好セーブを連発。攻撃的なチームを最後方から攻守両面で支えた。

 右サイドバックは新潟の藤原奏哉。球際の強さを遺憾なく発揮。第21節の札幌戦では、右サイドのコンビネーションからボックス内に侵入し、鈴木孝司のゴールをアシスト。繋ぎのシーンでもミスが少なく、アルビレックスのサッカーを右サイドから支えている。
 
 センターバックは福岡のドウグラス・グローリと川崎の車屋紳太郎。逆転勝利した第20節の札幌戦で、福岡の2ゴールの起点となったグローリ。第21節の湘南戦では、対人の守備はほぼパーフェクト。そして、86分にはゴールも決めて勝利に貢献。アビスパらしさが戻って来た7月にグローリの活躍は欠かせないものだった。

 第21節の横浜戦で、タイトなマークでアンデルソン・ロペスに仕事をさせなかった川崎の車屋。アディッショナルタイムにはゴールを決め、大事なゲームにおいて攻守両面で大貢献。素晴らしいパフォーマンスを披露した。

 左サイドバックには神戸の酒井高徳。第20節の新潟戦ではマテウス・トゥーレルの負傷で右サイドバックからセンターバックでのプレーとなったが、堂々のプレーでセンターバックと交代してプレーしていることを感じさせなかった。どの試合でもプレーの迫力が際立っている。

 左サイドバックでは福岡の前嶋洋太も好パフォーマンス。対面する攻撃的な選手に鋭いアプローチで仕事をさせなかった。

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