巨額を費やして手に入れた23歳のゴールゲッターを放出し、ライバルのエースだった30歳のお騒がせ男を獲得するのは理にかなっているのか。少なくとも、サポーターは納得していないようだ。

　イタリア複数メディアは先日、チェルシーがドゥシャン・ヴラホビッチ獲得に扉を開けたと報道。ロメル・ルカクとのトレードが実現するか注目と伝えた。

　ルカクはインテルへの完全移籍を望む一方で、ライバルのユベントスやミランともコンタクトを取っていたことで、インテルの怒りを買ったと言われている。インテルが手を引いたことで、現在は構想外のチェルシーで宙ぶらりんの状態だ。

　一方、ユーベはマッシミリアーノ・アッレーグリ監督が以前からルカクを高く評価し、その加入を望んでいるとされる。年齢の違いもあり、ヴラホビッチとトレードする場合は3500～4000万ユーロ（約54億3000万～62億円）の差額を得られるとされ、財政面のメリットもあると言われている。

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　しかし、ヴラホビッチはユベントスが将来的な絶対エースに育てようと１年半前に獲得した選手だ。思うように得点を挙げられていないが、アッレーグリ監督のスタイルによるところが大きいという指摘も少なくない。

　そんな中でのトレード、それも直近まで宿敵だったストライカーとの交換とあり、多くのサポーターは反発しているという。『Gazzetta dello Sport』紙が、SNSでのユベントスファンの反応を紹介した。

「悪夢だ。誰かオレの目を覚ましてくれ」
「あちこちで読んでいる記事は事実じゃないと言ってくれ。頼む」
「ヴラホビッチの代わりにルカクが欲しいユベントスサポーターなんてひとりでもいるか？ 自分は嫌だ。選ばなきゃいけないなら、ヴラホビッチを選ぶ」
「ユーベがスクデットを望むならヴラホビッチを残すべきとの考えは変わらない。アッレーグリはルカクが好きかもしれないが、正直、ヴラホビッチは別レベル。ましてやトレードなんて理解できない」
「自分なら絶対にヴラホビッチとルカクを交換しない。ルカクはトッププレーヤーじゃないと思う。ただ、２点考えなければいけない。彼の特徴はアッレーグリのプレーとうまく合うこと。差額の3500～4000万ユーロで２、３人の選手を買えることだ」
 
　アッレーグリ監督自身、かつてアントニオ・コンテ元監督が退任し、ユーベの指揮官に就任した際は、サポーターから大きく反発された。だがその後、セリエAで王座を保ち、チャンピオンズ・リーグで２度の決勝進出を果たし、地位を確かにした過去がある。ルカクも同じような道に向かうのか

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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