「正直、あそこまで強烈だとは…」惨敗を喫したスペインの主軸MFがなでしこジャパンの“破壊力”に唖然!「ボコボコにされた」

2023年08月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本には過去2度も「W杯決勝」で敗北

試合後に談笑するアイタナ(左)と長谷川(右)。ふたりは2014年U-17女子W杯の決勝で対戦している。(C)Getty Images

 スペイン女子代表の主軸MFは呆然と立ち尽くした。

 現地7月31日、ニュージーランド・ウェリントンで開催された女子ワールドカップのグループC最終節で、日本女子代表は強豪スペインと対戦。ともに2試合を終えて決勝トーナメント進出を決めるなか、グループ首位通過を懸けて激突した。

 立ち上がりからスペインのボール支配に晒された日本だったが、リトリートした守備で好機をいっさい与えず、ボールを高い位置で奪っては面白いようにカウンターをツボにはめた。前半だけで宮澤ひなたの2ゴールなどで3点のリードを掴むと、後半に入っても危なげない戦いぶりでスペインの攻撃を封殺。82分に田中美南がダメ押し弾を蹴り込んで完全に趨勢を定めた。

 ショッキングな0-4の惨敗。2連勝スタートで楽観ムードも漂っていたスペインにとっては、手痛いしっぺ返しとなった。スペインのメディアはこぞって不甲斐ないパフォーマンスをみせたチームを糾弾し、全国紙『as』によれば、主力選手のなかにはショックのあまり、取材エリアを通らずにスタジアムを去る者が続出したという。それでも試合後、気丈に報道陣の質問に答えたのが攻撃的MF、アイタナ・ボンマティだった。

 バルセロナで名声を得る25歳は「正直、日本の低いブロック守備からのカウンターがあそこまで強烈だとは思っていなかった。私たちは文字通りボコボコにされ、0-4という経験したこともないスコアで敗れてしまった」と肩を落とし、「ロッカールーム? 私はまだ入れていない。雰囲気は酷いものだから」と説明した。
 
 アイタナとなでしこジャパンは因縁深い。2014年U-17女子ワールドカップと18年U-20女子ワールドカップで日本は世界制覇を成し遂げているが、ともに決勝で対峙したのがスペインだった。そして、ふたつのファイナルでアイタナは屈辱を味わっている。

「日本にはこれまでも負けているし、私は心の底からリスペクトしている。彼女たちは自分たちのサッカーをよく知り、私たちのスタイルを的確に分析していた。攻撃で前がかりになると後方のスペース対応が疎かになることをね。怒涛のごとく押し寄せる彼女たちを誰も防ぎ切れなかった。どれもこれも失点は同じようなパターンから。本当に情けないし、この敗戦から多くを学ばなければいけない。幸いにも大会は続いている。次のスイス戦(ラウンド・オブ16)までに気持ちを切り替えて、自信を取り戻したいと思う」

 グループCを1位突破した日本は、決勝トーナメント1回戦でグループA2位のノルウェーと対戦する。2大会ぶりのベスト8へ、そしてさらなる高みを目ざして、池田ジャパンは進化を遂げながら邁進していく。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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