高川学園を16強に導いたエースFW山本吟侍の“大きな変化”。ボルシアMGの日本人ストライカーから刺激を受け...【総体】

2023年07月30日 安藤隆人

渾身のボレー弾で2戦連発!

高川学園のFW山本が2戦連発でチームをベスト16に導いた。写真:安藤隆人

[インターハイ2回戦]高川学園4-0札幌創成/7月30日/忠和公園多目的広場B

 エースストライカー山本吟侍が、2戦連発で高川学園をベスト16に導いた。

 初戦の金沢学院戦(4-1)では2点目と4点目をマークすると、札幌創成との2回戦ではスコアレスで迎えた前半21分、MF佐藤大斗のクロスに、ワントラップから倒れ込みながらボレーシュートを叩き込んだ。

 このゴールがきっかけとなり、チームは勢いに乗って大量4ゴール。4-0とクリーンシートでの勝利を手にした。

「大斗からクロスが上がってくるなと思ったのですが、(FW山中)大樹がうまくマークを引き連れて走ってくれたので、待っていればボールは来ると思いました。自分に対してもディフェンスが突っ込んでくることが分かったので、トラップをあえてずらしてから振り抜きました」
 
 渾身のゴール。得点王に向けて走り出している山本のプレーは、実に躍動感に満ちている。1年時から出番を掴み、国立競技場でのプレーを経験し、年代別代表に選出されるなど、注目度の高いストライカーではあったが、最高学年となった今年は大きな変化が見える。

 その変化は前線でのスプリントの回数だ。昨年までは最前線で張って、ポストプレーが多かったが、前線でのアクションが格段に増えたのだ。幅広く動いて、常に裏を狙いながらショートスプリントをこまめに仕掛ける。さらに、前線からの守備も相手に向かって迫力あるプレスを見せるようになった。その変化について聞くと、山本はすぐにその答えを口にした。

「スプリントコーチの方と走ることに特化したトレーニングをするようになって、だんだん走ることが楽しくなったんです」
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