【浦和始動】「誰も知り合いがいない」京都から加入した駒井善成が、最初にコンビを組んだ相手は…

2016年01月15日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

ステップを踏む練習では、ズラタンから丁寧に教わる。体幹トレーニングは「初めてだったので、正直、きつかった」。

ボール回しをする練習では、駒井(右からふたり目)から笑みもこぼれた。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 1月15日に大原練習場で始動した浦和のメンバーのなかで、初々しい表情を見せたのが駒井善成だ。
 
 生まれも育ちも古都・京都。小学4年のジュニア時代から昨季まで13年間在籍したクラブを離れ、「まさに第二の人生が始まると言っても過言ではない」という浦和への移籍を決断した。
 
「誰も知り合いがいない」なかで迎えた新天地での初日、ウォームアップや体幹のトレーニング時には、周りをキョロキョロ見ながら取り組む姿も見られた。細かくステップを踏む練習では、ズラタンから丁寧にやり方を教わっていた。
 
 この日のメニューは軽めで、身体(筋肉)に刺激を与えることに重きが置かれた。ペトロヴィッチ監督は「オフ期間が短かったので、特に昨季フルで1年間プレーした選手については、今後は慎重に観察しながらトレーニングさせたい」と語っていた。
 
 駒井の緊張した表情がほぐれたのが、ランニングの時だった。最初の軽めのジョギング、この日最後に組まれた10分間2本のランニングで、一緒に走ったのはひとつ年上の高木俊幸だった。
 
 20分間会話をしたまま走り、さまざまな"情報交換"をしたそうだ。
 
 初日の練習を終えて、駒井は次のように語っていた。
 
「(初練習前のさいたま市内にある調(つき)神社を訪れての必勝祈願では)しっかり怪我なく、今後活躍できるようにとお祈りしました。(初練習は)雰囲気が良くて、みんな仲が良く、楽しみながら1日を終えることができた。すぐ、みんなが声をかけてくれて、いろんなことを喋れました」
 
「体幹を鍛えるトレーニングなど戸惑っていたようだが?」との記者の質問には、「前にいたチームでは、体幹のトレーニングはやっていなかった。やらなければいけなかった部分だし、自分のためにもなる。ただ、正直きつかったです(笑)」
 
 高木の弟である高木大輔(東京V)が顔見知りであることが話をするキッカケになった。駒井によると、「身の回りのこと、どのあたりに住むことになったか、レッズでのことなど……」話題は多岐にわたった。
 
 一方、高木は駒井の印象について、「去年1年間の流れなど自分が知る限りのことを伝えた。それにお互い子どもが小さいので、家族のことなども話した。(駒井は)割と気さくで明るいから、チームには早く馴染むと思う。去年の僕でもすぐに溶け込めたから、間違いなく大丈夫でしょうね」と"太鼓判"を押した。
 

次ページ駒井と気が合ったのは同じドリブラーの高木。背番号13を引き継ぎ、「啓太さんの背負ってきた熱い想いに恥じないプレーを見せていきたい」。

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