なでしこジャパンのザンビア戦を英国人記者はどう見た?「ゴールラッシュで快勝を飾ったが…」

2023年07月25日 スティーブ・マッケンジー

「もっとゴールを決めるチャンスはあった」

26日はW杯第2戦でコスタリカと対戦するなでしこジャパン。(C)Getty Images

 7月22日、日本女子代表はオーストラリアとニュージーランドで開催されている女子ワールドカップの初戦で、ザンビア女子代表と対戦。5-0で快勝を飾った。
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 この試合、イングランドでは22日の朝8時にキックオフされた。イギリス人でこの試合を早起きして観戦したサッカーファンは少なかったかもしれないが、私は別だ。

 なでしこジャパンは終始、ザンビアを圧倒して5ゴールを奪った。日本がワールドカップにおいて大量得点で勝利することはあまりないように感じる。しかし、もっとゴールを決めるチャンスはあったし、決めるべきだったと言っていい。

 実際、この数字の倍は取れたはずだ。とはいえ、43分に先制点が入ったとき、池田太監督はかなりほっとしたような表情を浮かべていた。
 
 日本はゴールラッシュを演じただけでなく、ザンビアに対して1本もシュートを打たせなかった。しかし、格上相手にはあのような時間とスペースは得られないだろう。

 第2戦は26日コスタリカ女子代表戦。もっと難しい試合になるだろうが、日本は非常にテクニカルなチームであり、どのチームに対しても自分たちのスタイルを変える必要はない。

 最高のスタートを切った日本は、気持ちに少し余裕ができただろう。12年ぶりの優勝に向けて、一戦必勝で臨んでもらいたい。

文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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