【FC東京/新体制】2016シーズンのスローガンは「頂戦」。明らかになった城福監督が掲げる“新スタイル”とは?

2016年01月15日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

スローガンの文字通り「“頂”点に向かって“戦”う」シーズンに。最優先は「リーグ優勝」。

小金井の宮地楽器ホールで新体制記者発表会を行なう。ファン・サポーターとのフォトセッションも。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 1月14日、FC東京の新体制記者発表会が小金井の宮地楽器ホールで行なわれた。観覧席にFC東京のファン・サポーターを数百人招待しての今イベントで、最初に壇上に立った大金社長は「昨季はいろんな記録を塗り替えました。でも、満足していません」と言ったうえで、今季のスローガンを「頂戦」と発表した。

【FC東京】2016シーズン新体制記者発表会PHOTOギャラリー

 そのコンセプトは、クラブリリースによれば以下のとおりだ。

「FC東京にかかわるすべての人が、日本そしてアジアの頂点に立つことをめざし、それぞれの立場で進化すること、さらにFC東京U-23のJ3リーグ参戦など、2016年をクラブとしての新たなチャレンジの年と位置付け、一丸となって臨む決意を表現しました」(原文まま)

 2016シーズンに向けての目標は、文字どおり「頂点に向かって戦う」。セカンドチームがJ3に初参戦する新シーズンは、「いろんなチャレンジをしながら、タイトルを獲る、優勝する」(大金社長)と勝負の年になる。

 ゼネラルマネージャーの立石氏は「狙うはJリーグのシャーレ」という具体的な目標も示し、「5年4か月ぶりに帰ってきた」という城福監督も「Jリーグのタイトルが最優先」と追随した。

 城福監督の言葉を拝借すれば、新シーズンで標榜するスタイルは「アクションフットボール」だ。それについて、新指揮官はこう説明している。

「自分たちが主体性を持って、選択肢を持ちながら判断していくのが、アクション。逆にリアクションというのは、相手に動かされる動き、あるいはこうしなければならない動きになります。リアクションが9割、10割がリアクションと言ってもいい守備でも、少しだけアクションの部分はあります。バックパスに対して奪いに行ったり、形にはめてサイドで奪いに行く。これを私はアクションという定義にしています。

 攻撃においても、良い守備をされてバックパスして蹴らざるを得ない。跳ね返される状況で長いクロスしか上げられないという攻撃は、私のなかではリアクションという定義。そうしたアクションの部分をできるだけ多くしたい。1分でも長くアクションの時間帯を作りたい。

 もちろん、守備でアクションを5割にすることはできません。ということは、守備の時間を少しでも短くしないといけない。攻撃でアクションの時間を増やすためには、自分たちがアイデアを持ってボールを持っていないといけない。勇気を持って動き出さないといけない」
 

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