【採点寸評|神戸】前半と後半でパフォーマンスが様変わり。評価が難しい一戦に[J1第16節 神戸2-2川崎]

2023年07月23日 本田健介(サッカーダイジェスト)

中盤の守備強度もいつもより低かった印象

【警告】神戸=大﨑(90+2分) 川崎=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】大迫勇也(神戸)

[J1第16節]神戸2-2川崎/7月22日/ノエビアスタジアム神戸

 Jリーグは7月22日、ノエビアスタジアム神戸にて、延期分となるJ1第16節のヴィッセル神戸対川崎フロンターレを開催。2-2のドロー決着となった。
【PHOTO】神戸の出場15選手&監督の採点・寸評。大迫はこれぞエースの働き。一方で失点に絡んだのは...
 先制は川崎。23分、ペナルティエリア左で受けた山田新が中央に折り返すと、これを脇坂泰斗が右足でゴール右に決めた。勢いに乗ったアウェーチームは30分、左CKからゴール前のルーズボールに競り勝った宮代大聖がヘディングでネットを揺らし、追加点を奪う。

 2点のビハインドを負った神戸は後半に反撃。59分、ペナルティエリア内での相手のハンドで獲得したPKを大迫勇也が決めて1点差に詰め寄ると、その3分後には右CKに大迫が頭で合わせて同点とする。

 このまま終了し、痛み分け。神戸、川崎ともに連勝が2で止まった。
 
▼神戸のチーム採点「6」
 台風2号の影響で6月から延期となっていたゲームでは、前半と後半で正反対のパフォーマンスを見せた。「戦う姿勢、球際も足りなかった」と吉田孝行監督が振り返る前半は、23分にCBマテウス・トゥーレルが低い位置でボールを失って先制を許すと、30分にはCKから追加点を奪われた。中盤の守備強度もいつもより低かった印象で、0-2で試合を折り返す。

 しかし、「ホームでこのままじゃダメだと、迫力を出すように」と指揮官から発破をかけられた後半はギアを入れ直し、59分のPKと62分のCKからの大迫の2発で一気呵成に同点に。その後も勢いを持って川崎ゴールを目ざしたがドロー決着となった。前半のマイナス分と後半のプラス分を考えれば、「6」という採点が妥当か。選手の評価も前半と後半で様変わりした人物が多いだけに難しい部分がある。

 ゲームとしては後半だけを見れば勝てた展開とも言えた。この勝点1を悲願のリーグ制覇へつなげたいところだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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