古橋らが大活躍!蜜月セルティックに対し、宿敵は151年間でアジア人選手の獲得ゼロ。韓国メディアが疑問に切り込む

2023年07月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

レンジャーズサポによる古橋への人種差別も問題に

セルティックに在籍する(左から)古橋、旗手、前田、岩田、小林。(C)Getty Images

 セルティックには現在、リーグ得点王に輝いたエースの古橋亨梧をはじめ、前田大然、旗手怜央、岩田智輝、小林友希の日本人5選手と、韓国代表のオ・ヒョンギュが在籍。さらに昨季まで元横浜F・マリノス監督アンジェ・ポステコグルーが率いていたほか、過去には中村俊輔、水野晃樹、キ・ソンヨンらもプレーした。

 一方、永遠の宿敵レンジャーズは、アジアとまるきり縁がない。

 スコットランド二強の間で、どうしてこれほど差があるのか。気になる疑問に真っ向から切り込んだのが、韓国メディア『ISPLUS』だ。

 同メディアは「韓国・日本人選手がレンジャーズではなくセルティックに行く理由」と題した記事を掲載。「セルティックでプレーした、または現在所属している北東アジアの選手は13人。国別に見ると、8人を排出した日本を筆頭に韓国(3人)、中国(2人)が続いている。特に日韓に関心が高い理由は何だろうか?」と投げかけた。

「アジアサッカーに無知であったり、興味がないほとんどのスコットランドのクラブとは異なり、セルティックは伝統的にアジアの選手に開放的だ。イングランドやヨーロッパの金持ちクラブに比べ、資金が潤沢でないなかで、安価な移籍金も大きな魅力と言える。古橋、前田、旗手は比較的少ない金額で獲得して成功したケースだ。

 では、レンジャーズを経た北東アジア三国の代表選手は何人いるだろうか?1人もいない。アジア全体を見渡しても結果は同じだ。クラブは151年の歴史の中で合計51か国の代表選手を獲得したが、アジア人選手は1人もいない」
【動画】古橋亨梧に聞いてみた! 自分が活かされた選手ベスト3
『ISPLUS』は「レンジャーズが徹底的にアジア人選手を見送った理由が気になった」ようで、多角的な調査を実施。出した結論は「レンジャーズはセルティックよりもはるかに保守的で、アジア市場にあまり興味がないということ」だ。

「実際、レンジャーズの閉鎖性は彼らの反カトリック政策にも表われている。20世紀初頭からカトリック教徒の選手と契約せず、クラブに就職さえ許さなかった。カトリック教徒と結婚したという理由でレンジャーズを去った選手もいた。このような方針は、1989年にカトリック信者であるモー・ジョンストンの獲得により廃止された。一方、セルティックは選手を獲得する際に宗教を問題にしたことはない。 

 クラブが『アジア人選手を獲得しない不文律を持っている』と主張するレンジャーズのファンもいる。もちろん、このような主張が公式に確認されたわけではない。しかし、かつての反カトリック政策も不文律であり、クラブはこのようなポリシーの存在を公に否定した経緯がある」

 レンジャーズのサポーターによる古橋への人種差別も問題になったが、伝統のオールドファームで日本人対決が実現する日は来るだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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