負の連鎖止まらず…ランパードが悲惨チェルシーを語る「何のためにプレーしているのか」「やる気にさせる魔法の杖はない」

2023年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームスピリットと一体感がない」

シーズン終了までの期限付きで指揮を執ったランパード。古巣を立て直すことはできなかった。(C)Getty Images

 昨季まで古巣チェルシーを率いたフランク・ランパードが、惨めなシーズンを振り返った。英紙『Daily Mail』が7月13日付けで伝えている。

 2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)王者はスタートダッシュに失敗すると、早々にトーマス・トゥヘル監督をクビにし、ブライトンからグレアム・ポッターを引き抜く。しかし、事態は全く好転せず、4月に異例のシーズン二度目の監督解任に踏み切り、繋ぎとしてレジェンドOBを招聘した。

 それでも負の連鎖は止まらず、結局12位という悲惨な結果に終わり、ランパードは「トレーニングを見ていて、レベルが十分でないと分かった」と語る。

「(CL準々決勝の)レアル・マドリー戦は言うまでもなく、ホームのブレントフォード戦などで結果を出すには不十分だった。着任した時、チームスピリットと一体感がないと分かったよ。エリートであるためには、エリートのトレーニングをしないと。レアル戦を突破できなかった瞬間から、シーズン終盤のゾーンに入り、何のためにプレーしているのか分からなくなった。チェルシーでは何かのためにプレーするべきだ」

 超大型補強を敢行し、トップチームのメンバーは30人を超えた。「何人かの選手たちが頓挫し、将来がどうなるか考えているとすぐに気付いた」という。
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「もし私が7か月間プレーしていない選手で、4週間後に退団するかもしれないと考えていたら、モチベーションを上げるのに苦労するだろう。彼らをやる気にさせる魔法の杖は持っていない。各国の代表選手たちに『家にいろ』と伝えるなんて、簡単ではないよ」

 ただ、大金をつぎ込んだオーナーらを批判はせず。「彼らの意図は確かに良いものだ。彼らとは良い関係だった」と強調する。

「彼らは上手くやりたいからお金を使ったんだ。この状況に対処するつもりなら、それが今後の戦略だ。(エンソ・)フェルナンデス、(ミハイロ・)ムドリク、(ノニ・)マドゥエケのような選手が成長し、クラブにとって大きな存在になるのは間違いない。

 人々が私の6、7週間の仕事について批判や見解を持ちたいのなら、それは問題ない。自分のキャリアの中で最も好きな経験ではなかったが、それでも経験となり、そこから学んだ」

 チェルシーのスーパーレジェンドはあまりに苦い経験を糧に、新天地で監督キャリアを立て直せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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