「レジェンドが感動的な形で日本を去る」5年前彷彿、イニエスタ涙の退団に英紙注目!去就にも言及「移籍先を語っていない」

2023年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「現役引退を予想する人もいるかもしれない」

愛するバルサを去って5年。今度は神戸に別れを告げたイニエスタ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)、Getty Images

 7月1日にJ1第19節が開催され、ヴィッセル神戸は北海道コンサドーレ札幌と対戦。26分に先制を許すも、終了間際の85分にマテウス・トゥーレルが同点弾を叩き込み、1-1に持ち込んだ。

 この一戦が神戸ラストマッチだったアンドレス・イニエスタは、今季初めてスタメン出場し、57分までプレー。試合後には涙を流しながら「みんなは私たちの人生の一部分。2018年にここに来た時、このクラブをより大きなクラブにするという約束を果たしに来た。それを今、果たせたと感じている」などと語り、ファンに大きな感動を与えた。

 エモーショナルな惜別スピーチは海外でも話題になっており、英紙『Daily Mail』は「39歳のバルセロナのレジェンドが、感動的な形で日本の神戸を去る」と題した記事を掲載。今後の去就にも触れ、こう伝えている。
【動画】イニエスタ、最後のロッカールームの裏側
「アンドレス・イニエスタは57分間の出場で、5年間の日本でのプレーを終えた。怪我に悩まされた今シーズンの初先発だった。イニエスタは『ピッチでプレーしながらキャリアを終えたい』と主張した。

 2010年のワールドカップ優勝者は、移籍先について何も語っていない。特に怪我に悩まされたシーズンのあと、現役引退を予想する人もいるかもしれない。バルセロナとスペイン代表でチームメイトだったセスク・ファブレガスは、土曜日にサッカー界からの引退を発表した」

 同紙はさらに「億万長者の実業家、三木谷浩史がオーナーを務める神戸に2018年夏に加入したイニエスタは、鹿島を破って2019年の天皇杯を手にし、クラブ初のトロフィー獲得に貢献。翌シーズン、神戸は初めて出場したアジア・チャンピオンズリーグの準決勝に進出した」と、日本でのキャリアを簡単に振り返ると、バルサ退団時の出来事も回想した。

「イニエスタの涙の別れは、5年前の感動的なバルセロナ退団を彷彿とさせた。2018年、スペイン人選手は少年時代のクラブからの退団を伝えた後、ひとり涙ながらにピッチを歩き、センターサークルに座った」

 再び涙の別れを告げたイニエスタ。気になる今後については「新天地でもサッカーを続けていきたい」「もう少し待たないといけない状況で、次がどこになるかは、まだ分からない」と語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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