【U-23日本代表】シリア戦で2ゴール! 南野拓実にかけられる“得点力不足解消”への期待

2016年01月07日 サッカーダイジェスト編集部

「思った以上に動けた」と調整は順調。

昨年11年にはA代表としてワールドカップ予選も戦った南野。五輪最終予選ではその決定力に期待が集まる。(C) SOCCER DIGEST

 やはりこの男だった。リオ五輪最終予選を控え、開催地のカタール・ドーハで合宿中の手倉森ジャパンは1月6日にシリアとの対外試合を行なったが、合流して5日目の南野拓実が2ゴールと結果を残した。
 
 14年1月のチーム結成以降、公式戦20戦目にして初めての非公開試合。規制線を張り、警備員を配備した厳戒体制のスタジアムでA代表にも名を連ねる南野が違いを見せた。1点目は36分。4-4-2の右MFで先発すると、左MF中島翔哉からのグラウンダーの左クロスに左足で合わせてゴールに流し込んだ。「タイミング良く、うまく合わせられました」と本人は振り返る。
 
 そして1-1で迎えた70分には勝ち越し弾を決める。右SBの松原健の縦パスを受けて前を向くと、ペナルティエリアの外から左足でファーサイドのネットに突き刺した。
 
 同じ海外組のFW久保裕也ら現時点のベストメンバーが先発した試合で結果を出し「グループリーグ初戦(13日北朝鮮戦)に向けて競争しているなか、身体が動いた。同じく最終予選に出る相手に勝てたのは自信になったし、良い準備になった」と笑顔で話す。
 
 手倉森ジャパン合流は昨年3月のリオ五輪1次予選(マレーシア)以来約9か月ぶり。得点は、その初戦マカオ戦(7-0)以来だった。
 
 当時は所属のザルツブルクと決めた出場制限があり3試合中2試合しか出られなかった。その上、オーストリアとの最大30度もの気温差に苦しんだが「あの時とは全く違う。思った以上に動けた」と調整は順調。最終予選は制限なく全試合に出場できる。五輪出場へ明るい兆しが強まってきた。
 

次ページ目標は「得点でもアシストでもない。五輪出場だけ」

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