現地６月29日、タイで開催されているU-17アジアカップは準決勝２試合を消化し、日本がイランを、韓国がウズベキスタンをそれぞれ撃破。同大会の決勝戦で初めて日韓戦が実現する運びとなった。

　このニュースを受けて、興奮気味にレポートしたのが韓国全国紙『京郷新聞』だ。「頂点まであと一歩。さあ、宿敵・日本を超えろ！」と銘打ち、ファイナルに期待を膨らませた。同紙は「日本は過去最多３度の優勝を誇る。韓国は今回勝てば21年ぶりの優勝で、回数でも日本と並ぶことができる」と紹介したうえで、次のように決戦を煽っている。

「いよいよ黄金世代のチームが、対日本戦の惨めな連敗を阻止する時が来た。2021年３月にＡ代表が横浜で０－３の完敗を喫し、昨年６月にはU-23代表もウズベキスタンで０－３と苦杯を舐めた。さらにその直後にU-16代表が０－３で負け、７月にはふたたびE-1選手権でＡ代表が０－３の黒星。我々は４連敗で一度もゴールを挙げられなかったのだ」

　加えて、「先のU-20ワールドカップではベスト４進出を果たし、今大会でもファイナリストと韓国の若い世代の台頭が著しい」と持ち上げ、「とりわけ今回のU-17代表は攻撃力が凄まじい。消化試合となったグループリーグ最終戦（イランに０－２で敗北）を除けば、４試合で15得点をマークしている。日本を打ち負かす火力は十二分だ」と自信を深める。
 

　U-17韓国代表を率いるビョン・ソンファン監督は、「まさに夢に見ていた筋書きだ。準決勝でウズベキスタンと、決勝で日本と戦うストーリーだ」とコメント。そのうえで「日韓戦は技術や戦術を超えた部分での勝負が明暗を分ける。昨年敗れた借りを返したいし、負ける気など毛頭ない」と語気を強めた。

　大注目の日韓戦決勝は日本時間７月２日、21時のキックオフだ。なお準決勝進出の４チームはすでに、今年11月に行なわれるU-17ワールドカップ（インドネシア）の出場権を獲得している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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