【釜本邦茂】印象的な選手はやっぱり三笘。板倉も落ち着いてきた。古橋は…。Jリーグで頑張ってる選手が上がってくるのは難しい

2023年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今の子は全員ヨーロッパでやってるわけやからね」

2試合連続で先発した三笘。ペルー戦では前線の選手が軒並み代わるなか、フル出場した。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]
日本 6-0 エルサルバドル/6月15日/豊田スタジアム
日本 4-1 ペルー/6月20日/パナソニックスタジアム吹田

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 2連戦が組まれた6月シリーズで、日本は連勝を飾った。相手のチームがどうだとしても、あんだけ点を取ったのは、やっぱり点を取る意識が、だいぶ出てきたと思う。積極的に点を取らなきゃという意識が出たのは良かったんと違いますか。

 もっと強い相手、強いディフェンスを相手にしても、それぐらいの気持ちでやらんとね。

 どの布陣が一番良いかどうかはこれからや。まあ、しかし、1人1人の力っていうのは、それなりのことができると証明したっていうかね。良かったと思いますよ。

 我々の時は、やっぱり外国人との対戦の慣れっていうのは、なかなかね。それが今はもう、慣れとかそんなんは…今の子はほとんどヨーロッパでやってるわけやからね。そういう意味ではやっぱり、なんていうのかな、それが幸いしてるかも分かんない。

 相手のレベルもあるやろけどね。でもペルーは比較的しっかり守ってて、良かったと思うんだけど...。第1戦のエルサルバドルは中盤も甘いし、最終ラインも甘いし、そら点が取れるわな。
【PHOTO】日本代表のペルー戦出場17選手&監督の採点・寸評。3人が「7.5点」の最高点、MOMは1ゴール・1アシストの7番
 印象に残った選手は、やっぱり三笘が筆頭やろな。攻撃の起点になってたし。他でも、それぞれの力はそれなりに発揮してたと思いますよ。

 久しぶり代表に復帰した古橋に関しては、なかなか、ぱっと来て、ぱっと入って、すって結果を出すのは難しい。あそこのトップのポジションはね。ただ、それはまだまだこれから。今回だけでは、まだ判断しきれんね。

 ディフェンスの選手では、やっぱり板倉。案外落ち着いてきたん違う? だけどやっぱりサイドから入ってくるボールに対しての競り合いは、吉田もそうだったけど、ちょっと弱いね。もうちょっと強くならないと。

 キャプテンに就任した遠藤は、攻守に渡って働かなきゃいけない。でも腕章を巻いてるからって、あんまり気負ってやらんほうがいい。普段通りでいいんちゃう?
 

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