【レアル・マドリー|冬の補強動向】狙うのは左SBの控え。トップターゲットはR・ロドリゲスだ

2016年01月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

次善の策は下部組織出身の成長株M・アロンソか。

マルセロの控えとして申し分がないR・ロドリゲス。ただ、違約金が高額なうえ、バルサやマンチェスター・Uなど獲得を争うライバルも少なくない。(C)Getty Images

 喫緊の課題が、夏からの懸念材料である左SB。相変らず非凡な攻撃性能を発揮しているマルセロに不足はないが、そのバックアッパーがいないに等しい状況なのだ。アルバロ・アルベロアは加齢による衰えが否めず、ナチョは攻撃面での貢献が望めない。マルセロの不在時には右が本職のダニーロを起用せざるをえず、すでにラファエル・ベニテス監督がフロントに強化を打診したようだ。

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 熱視線を注いでいるのが、夏にも獲得を試みたリカルド・ロドリゲスだ。マルセロ同様にアタッキング性能に優れ、守備にもソツがないうえ、23歳と若く伸びしろも十分。ただし、ヴォルフスブルクが4000万ユーロ(約56億円)を要求しており、ハードルは低くない。
 
 また、かねてから興味を示すアルベルト・モレーノ(リバプール)やホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア)も所属クラブの抵抗が必至だ。逆に有力ソリューションのひとつが、フィオレンティーナで急成長を遂げたマルコス・アロンソ。バルセロナなどもリストアップする人気銘柄ではあるが、レアル・マドリーの下部組織の出身だけに、交渉を優位に進められるだろう。
 
 そのほかヘセ・ロドリゲスの伸び悩みもあり、リャド・マハレズ(レスター)やアンドリー・ヤルモレンコ(ディナモ・キエフ)といったアタッカーの実力者への興味も囁かれているが、攻撃陣はすでに十分な人材が揃っている。冬に動くとしても、16歳でリーグ・アン・デビューを飾ったモナコの新鋭キリアン・エムバペなど、先行投資的なオペレーションとなるだろう。
 
 エデン・アザール(チェルシー)やロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)ら大物を夏に確実に確保すべく労力を割くほうが、むしろ理に叶っている。
 
 いずれにせよ、今冬は最小限の動きに止まるだろう。左SBの控えを確保できば十分だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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