【ドイツ戦の招集メンバー予想】有力以上が20人。旗手を外す理由は見当たらない。古橋、森下、浅野は?

2023年06月21日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

冨安は右膝の状態次第だが

ペルー戦の日本代表はチームとして機能。悪い印象はあまりない。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本 4−1 ペルー/6月20日/パナソニックスタジアム吹田  

 3月、6月のテストマッチを経て、9月9日のドイツ戦(もう1試合は未定)に呼ばれるのは誰か。少し気が早いかもしれないが、直近2度の代表活動で呼ばれた選手を対象に考えると大枠のメンバーは見えてくる。

 怪我などのアクシデントがない想定で確実に選ばれる選手は以下の16人。三笘、鎌田、伊東、遠藤、菅原、伊藤洋、板倉、谷口、守田、前田、堂安、久保、上田、シュミット、古橋、そして旗手だ。  

 6月の連戦でGKシュミットが起用されなかった理由は中村と大迫のテストを優先された点にあるからと予測できる。その実力を森保監督は把握しており、シュミットが正GK候補のひとりであることに間違いない。

 ペルー戦でゴールを挙げられなかった古橋も、エリア内での動きは悪くなくエルサルバドル戦では結果を出している。さすがにペルー戦のノーゴールだけを判断材料に森保監督が見限るわけがない。

 6月シリーズで株を一気に上げたのが旗手だ。躍動感溢れるプレーで攻守に貢献し、今やチームに不可欠な戦力になりつつある。外す理由は見当たらない。

 次に「有力」と位置付けたい選手は以下の4人。相馬、中村敬、中村航、大迫と予想した。大迫と中村敬は3月、6月と続けて招集されており、前者はエルサルバドル戦の完封勝利に貢献し、後者は同試合でA代表初ゴールを決めている。また、相馬は右サイドバックとしてエルサルバドル戦とペルー戦にいずれも途中出場し、いくつかチャンスに絡んでいた。好セーブでインパクトを残したGK中村航と同じく、相馬にそこまで悪い印象はない。
 
 有力にすべきか迷ったのが森下だ。A代表デビューを飾ったエルサルバドル戦は相手の力量に加え、早い段階で日本が数的有利になった状況を考えると、正しい評価が見えにくい。ペルー戦で試しても面白かったが、出番はなかった。

 そんな森下と同じ序列に映るのが川辺。途中出場したエルサルバドル戦でそこまでインパクトを残せず、ペルー戦は出場機会なしと、ポジティブな材料がそこまでない。

 3月から継続して呼ばれている浅野と瀬古もどうか。ともに森保監督からの信頼はある印象だが、ピッチ上でのパフォーマンスに説得力があるかと言えば疑問符が付く。

 当落線上なのがおそらく町野、西村、半田、橋岡、藤井、谷、バングーナガンデ、町田、川村、川崎(崎は正しくは「立」に「可」)、伊藤敦だろう。ただ、谷はG大阪で現在サブ扱いなので、試合に絡まないと厳しいか。バングーナガンデも右足負傷の回復具合で期待度が変わりそうだ。  

 ちなみに、右膝の内側靱帯を断裂している田中、右足骨折の角田は現状で招集は困難だろう。冨安は右膝の状態次第だが、9月にあえて呼ぶ必要はないか。

 結果、26人想定で有力以上が20人。となると、今後に向けた注目点は残り6枠を巡る争いになるだろうか。ニューフェイスの台頭も期待したい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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