［キリンチャレンジカップ］日本 ４－１ ペルー／６月20日／パナソニックスタジアム吹田

　６月20日、パナソニックスタジアム吹田でキリンチャレンジカップとしてペルーと対戦した森保ジャパンは４ー１で快勝を収めた。

　この日も５日前のエルサルバドル戦同様に４-１-４-１の布陣でスタート。すると、序盤から存在感を示したのは、左のワイドに入った三笘薫と右のワイドに入った伊東純也で、改めて推進力抜群なワイドな攻撃を展開した。

　特に印象的だったのは、左SB伊藤洋輝のミドルで先制して迎えた37分の２点目と、63分の３点目だろう。

　三笘のゴールにつながった37分のシーンでは、GK中村航輔、CB板倉滉と後方でつなぎ、右サイドの低い位置からSB菅原由勢が伊東に縦パス。伊東はヒールでオーバーラップした菅原につなぐと、ボールは中央の鎌田大地に渡り、鎌田は左サイドの三笘へ。三笘はカットインしながらシュートを放つとDFに当たり、ボールはネットに吸い込まれた。

　個々の高い技術力と縦へのスピードが合わさった華麗な得点だったと言えるだろう。

　さらに63分にはCF前田大然を走らせるフィードが自陣から送られると、そのこぼれ球を鎌田がシンプルに左の三笘へ。三笘は一気にエリア内に侵入すると、寄せてきた相手DFの股を通してゴール中央の伊東へパスを送り、チーム３点目が決まった。こちらも一気呵成なスピーディなゴールであった。

【動画】華麗な突破からの三笘弾！
【動画】三笘のラストパスを伊東が冷静にフィニッシュ

　スピードに長けた伊東と抜群の突破力を誇る三笘を両ワイドに置くことで、両者の持ち味を存分に引き出し、攻撃に迫力をもたらすことができたのは、チームとして大きな収穫と捉えられるだろう。

　５日前のエルサルバドル戦では右サイドに10番を背負った堂安律が入り、また違った個性を発揮したが、ペルー戦の両サイドの"２本の槍"は、改めて森保ジャパンの大きな武器となるはず。このふたりの生かし方はさらに追い求めるべきなのだろう。

文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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