相手にとっては地獄。ペルー戦の伊東純也には恐るべき威圧感があった

2023年06月20日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

まさに稲妻のように

右サイドを何度もドリブルで突破した伊東。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 まさに稲妻のように。開始4分に躍動感溢れるドリブル突破で相手にプレッシャーを与えると、13分には鋭いクロスでシュートチャンスを演出(古橋のヘッドは枠外)し、加えて63分には素晴らしい走り込みから冷静なフィニッシュでチームの3点目を決めるなど、「イナズマ純也」の名に相応しいプレーを披露した。

  三笘のゴール(チームの2点目)のきっかけとなった菅原へのヒールパスは絶妙で、何より40分にユニホームを引っ張られても動じず、淡々とプレーを姿が印象的だった。

 この日の伊東は主に縦に早い仕掛けでチームにリズムとスピードをもたらした。48分のシュートミスは悔やまれるが、例えば後方から出てきたパスの受け方、(後ろ向きでトラップせず、ボールを流した状態から前向きでトラップ)、懐の深い切り返しといった技術、さらに言えば59分に相手の攻撃を防いだ守備と、縦横無尽の活躍は称賛に値しただろう。
 

 交代する71分まで豊富な運動量で右サイドを支配。日本がペルーに大勝した要因のひとつに間違いなく伊東の貢献は挙げられるだろう。

 相手にとっては地獄。ペルー戦の伊東にはそう思わせるほどの、恐るべき威圧感があった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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