W杯コスタリカ戦以来のスタメン
エルサルバドル戦で待望の代表初ゴール。PKを冷静に決めた。(C)SOCCER DIGEST
[キリンチャレンジカップ]日本 6-0 エルサルバドル/6月15日/豊田スタジアム
3月に本格始動した新生・日本代表にとって大きな課題と位置づけられているのが、絶対的FWの不在だ。
2018年のロシア・ワールドカップ前からトップをけん引してきた大迫勇也(神戸)が22年に外れ、カタールW杯では前線からハイプレスに行ける前田大然(セルティック)や浅野拓磨(ボーフム)が重用されたが、26年の北中米W杯に向けて再びフラットな状態から競争が再スタートする形になっている。
3月のウルグアイ(東京・国立)・コロンビア(大阪・ヨドコウ)の2連戦は浅野、町野修斗(湘南)が先発し、上田綺世(サークル・ブルージュ)が両ゲームで途中出場したが、いずれも無得点に終わっている。
全員が横一線と見られるなか、15日の6月シリーズ1戦目・エルサルバドル戦では、上田が満を持して先発。彼にとってはカタールW杯のグループステージ第2節・コスタリカ戦以来のスタメンだ。
半年前は欧州に初挑戦したベルギーでまだ7得点で、ポジションも2シャドーなど最前線ではなかったが、後半戦にゴールを固め取りして最終的に22まで数字を引き上げ、1トップも任されるようになった実績は揺るぎないものがある。
その成長の跡を示そうと、新背番号9は新たな決意を胸に、豊田スタジアムのピッチに立ったに違いない。
3月に本格始動した新生・日本代表にとって大きな課題と位置づけられているのが、絶対的FWの不在だ。
2018年のロシア・ワールドカップ前からトップをけん引してきた大迫勇也(神戸)が22年に外れ、カタールW杯では前線からハイプレスに行ける前田大然(セルティック)や浅野拓磨(ボーフム)が重用されたが、26年の北中米W杯に向けて再びフラットな状態から競争が再スタートする形になっている。
3月のウルグアイ(東京・国立)・コロンビア(大阪・ヨドコウ)の2連戦は浅野、町野修斗(湘南)が先発し、上田綺世(サークル・ブルージュ)が両ゲームで途中出場したが、いずれも無得点に終わっている。
全員が横一線と見られるなか、15日の6月シリーズ1戦目・エルサルバドル戦では、上田が満を持して先発。彼にとってはカタールW杯のグループステージ第2節・コスタリカ戦以来のスタメンだ。
半年前は欧州に初挑戦したベルギーでまだ7得点で、ポジションも2シャドーなど最前線ではなかったが、後半戦にゴールを固め取りして最終的に22まで数字を引き上げ、1トップも任されるようになった実績は揺るぎないものがある。
その成長の跡を示そうと、新背番号9は新たな決意を胸に、豊田スタジアムのピッチに立ったに違いない。
開始20秒で三笘薫(ブライトン)が得たFKを久保建英(レアル・ソシエダ)が蹴り、谷口彰悟(アル・ラーヤン)が叩き込んで早々と先制したことで、本人もリラックスしたのだろう。
直後には凄まじいハイプレスをかけてボールを奪取。DFロナルド・ロドリゲスに倒されて、相手が一発レッドとなるPKを獲得。これを自らゴール右隅に決め、代表15戦目にして待望の初ゴールを手に入れる。
PKは所属クラブでも任されている分、GKマリオ・ゴンサレスが同サイドに飛んでも動揺はなかったようだ。
【動画】上田綺世、冷静なPKで代表初ゴール!
「良い形で1点目を取れて、相手に前から圧力かけて、相手に好きなようにやらせないというのはチームの決め事としてあったので、それが得点につながって良かった。今までも決められるチャンスはいくらでもあったし、もっともっと決めないといけないというのはありますけど、とりあえずホッとしています」と、上田は心からの安堵感をのぞかせた。
それから日本は数的優位の状況下で戦ったが、上田自身は11対10になったことに気づかずにプレーしていたという。実際、相手の4バックは変わらなかったし、彼に対して激しい寄せを見せていたため、変化を感じなかったということだろう。
そうしたなかでも縦パスを受け、起点を作り、サイドに展開するといったターゲットマン的な仕事にも意欲的に取り組んでいた。森保一監督から「得点以外の部分が物足りない」と思われていることを本人も理解しているからこそ、課題克服に貪欲になっていたのだ。
前半のうちに久保、堂安律(フライブルク)が追加点を挙げ、4-0とリードを広げ、上田も精神的余裕が生まれたはずだが、精力的にオフ・ザ・ボールの仕事をこなす姿勢は変わらなかった。
【PHOTO】日本の出場17選手&監督の採点・寸評。代表初ゴールの上田はポストプレーも秀逸。古橋は得点王の実力を発揮
直後には凄まじいハイプレスをかけてボールを奪取。DFロナルド・ロドリゲスに倒されて、相手が一発レッドとなるPKを獲得。これを自らゴール右隅に決め、代表15戦目にして待望の初ゴールを手に入れる。
PKは所属クラブでも任されている分、GKマリオ・ゴンサレスが同サイドに飛んでも動揺はなかったようだ。
【動画】上田綺世、冷静なPKで代表初ゴール!
「良い形で1点目を取れて、相手に前から圧力かけて、相手に好きなようにやらせないというのはチームの決め事としてあったので、それが得点につながって良かった。今までも決められるチャンスはいくらでもあったし、もっともっと決めないといけないというのはありますけど、とりあえずホッとしています」と、上田は心からの安堵感をのぞかせた。
それから日本は数的優位の状況下で戦ったが、上田自身は11対10になったことに気づかずにプレーしていたという。実際、相手の4バックは変わらなかったし、彼に対して激しい寄せを見せていたため、変化を感じなかったということだろう。
そうしたなかでも縦パスを受け、起点を作り、サイドに展開するといったターゲットマン的な仕事にも意欲的に取り組んでいた。森保一監督から「得点以外の部分が物足りない」と思われていることを本人も理解しているからこそ、課題克服に貪欲になっていたのだ。
前半のうちに久保、堂安律(フライブルク)が追加点を挙げ、4-0とリードを広げ、上田も精神的余裕が生まれたはずだが、精力的にオフ・ザ・ボールの仕事をこなす姿勢は変わらなかった。
【PHOTO】日本の出場17選手&監督の採点・寸評。代表初ゴールの上田はポストプレーも秀逸。古橋は得点王の実力を発揮