「3月と6月の違いは…」森保監督が連敗の反省を踏まえて準備段階から取り組んだ改善ポイントは?

2023年06月16日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

名波コーチも実戦形式の練習で伊藤洋に

テンポの早い攻撃からゴールを奪った森保ジャパン。上田(9番)は代表初得点を決めている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本 6−0 エルサルバドル/6月15日/豊田スタジアム

 キリンチャレンジカップでエルサルバドルに6−0と大勝。早い時間帯に相手がひとり退場した影響で評価が難しい試合となったが、森保監督は「試合の入り方、アグレッシブにゴールへ向かう選手の姿勢が良い流れを生む要因になった」と振り返った。

 3月の連戦(ウルグアイ、コロンビアにいずれも1−2で敗戦)で攻撃が上手く行かず、守備もピリッとしなかった反省を踏まえ、今回は「ゲームのコントロール、ボールを保持しながら試合を支配して、勝利の確率を上げていきたい」と森保監督は考えていた。その結果、エルサルバドル戦では圧巻のゴールショーを披露できた。

「3月と6月の違いはより縦に素早く仕掛けていくところ。チャンスがあればボールを前に動かす。選手もゴールに向かっていく、ボールを追い越していくアクションを多くしていこうと、準備してきました。ボールを闇雲に捨てないマインドを持ちつつ、奪った時には縦に早くボールを動かす、背後を狙う。推進力を持って攻める部分はコーチ陣がチームに落とし込んで、選手たちもイメージを持ちながらできたと思います」
 

 そういえば、代表練習2日目、実戦形式の練習の時、縦パスではなく横パスを選択した左サイドバックの伊藤洋に名波コーチが「ヒロキ、前、空いてる。3対3で崩しに行こう。下げない、下げない」とリクエストしていた。そういうところからも、3月からの改善点は見えた。

 当然ながら、相手を崩すうえで縦パスは有効。それを準備段階で改めて共有し、エルサルバドル戦である程度実践できたという手応えがあったからこそ、森保監督はポジティブなコメントを残したのだろう。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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