【日本人欧州組の前半戦通信簿|DF編】長友と酒井高が努力を実らせて中盤から出場機会を増やす

2015年12月30日 遠藤孝輔、弓削高志

マンチーニの信頼を長友は再び勝ち取った。

開幕前後には放出が噂された長友だが、腐らずに地道なアピールを続けて出場機会を確保。セリエAで首位を走るチームの貴重な戦力に成長した。 (C) Getty Images

 欧州の各国リーグで鎬を削る日本人選手たちの前半戦の出来は、いかなるものだったのか。『◎大変よくできました』、『〇よくできました』、『△可もなく不可もなし』、『×頑張りましょう』の4段階で評価した「通信簿」をお届けする。
 
※成績は2015年12月30日現在の国内リーグ
 
――◆――◆――
 
長友佑都(インテル=イタリア)
6試合・0ゴール・0アシスト
評価:○よくできました
ガゼッタ・デッロ・スポルト紙による平均採点:6点
 
 長友の復活劇には舌を巻くばかりだ。夏の大型補強によって各ポジションを増強したインテルにあって、8節までの出場機会は途中出場が1試合のみと完全にバックアッパーに甘んじた。
 
 だが、10月下旬の親善試合で好調ぶりをアピールすると、11節のローマ戦で左SBで先発し、完封勝ちに貢献。さらに、続くトリノ戦では左WGに入りやはり攻守に奮闘した。全盛期に近いスプリント&タフネスのレベルを取り戻し、指揮官マンチーニの信頼を再び勝ち取った。完全にレギュラーに定着したわけではないが、戦力としての価値を取り戻したのはたしかだ。
 
 6年ぶりのスクデット奪還に燃えるインテルには、後半戦も正念場が続く。契約延長も目前とされる長友には、経験豊かなベテランとしてロッカールームのまとめ役としての役割も期待される。
 

次ページロイスを封じた酒井高の守備力。

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