『週刊少年ジャンプ』をメガクラブに例えると、バルセロナかレアル・マドリーか。人気落語漫画『あかね噺』の作画担当・馬上先生の回答は?

2023年06月04日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「育成的な部分を考えると…」

この『あかね噺』を掲載している週刊少年ジャンプはメガクラブに例えると、どこになるのか。 C末永裕樹・馬上鷹将/集英社

 『週刊少年ジャンプ』で連載中の大人気落語漫画『あかね噺』。その作画担当でサッカー通でもある馬上鷹将先生が、公式YouTubeチャンネル『サッカーダイジェストTV』で『週刊少年ジャンプ』についても語ってくれた。    

 『週刊少年ジャンプ』と言えば漫画家なら誰もが掲載したい週刊少年漫画雑誌。そこで連載ともなればプレッシャーは半端ないはずだが、馬上先生曰く「最初の連載の頃は想像が及んでなかった」。    

「一回掲載された時のプレッシャーが意外と凄くて。週刊少年ジャンプの発行部数は確か100何十万部で、それってヨーロッパのビッグクラブの試合を観戦する視聴者数と同じくらいなんですよ。サッカーで言えば、自分がいきなりビッグクラブの試合に出たら『こんなに観客いるの?』ってなって、そこでファーストタッチをミスったら、そこから気にしちゃってみたいな状態になりました」    

 その流れで「メガクラブで例えるなら、週刊少年ジャンプはレアル・マドリーですか」と訊くと、馬上先生は「育成的な部分を考えると、週刊少年ジャンプはバルセロナかもしれない」と回答。「カンテラ(ジャンプの増刊号)で結果を出した人がトップ(週刊少年ジャンプ本誌)に行く、まんまそのシステム。トップ(週刊少年ジャンプ本誌)の『読み切り』という試合に出してもらって、そこで結果を残せばメンバーに入れるよ、みたいな感じですね」    

 ちなみに、馬上先生が週刊少年ジャンプの連載漫画家を目指すようになったのは「ONE PIECEが大好きだったから」である。    

「ONE PICEは年間50得点取りますから(笑)。いわば、メッシ(ONE PIECE)とプレーしたいみたいな気持ちでやっていましたね」

 『あかね噺』もマンガ大賞2023で2位になるなど人気沸騰中。いずれ年間50得点取るような漫画になること請け合いである。

【動画】週刊少年ジャンプをメガクラブに例えると…

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

<プロフィール> 馬上鷹将(もうえ・たかまさ) 週刊少年ジャンプで連載中の人気落語漫画『あかね噺』の作画担当。学生時代にサッカーをやっていて、JリーグではFC東京のファン。

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