ボランチが同点弾アシスト&劇的決勝ゴール! 浦和の伊藤敦樹は広島戦でなぜ2得点に絡めたのか「上手くいったか分からないけど、回数はいつもより多かった」

2023年06月01日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「2列目からの飛び出しを求められていた」

1ゴール・1アシストでチームを逆転勝利に導いた伊藤。写真:鈴木颯太朗

[J1第11節]浦和2-1広島/5月31日/埼玉スタジアム2002

 浦和レッズは、5月31日にホームで行なわれたサンフレッチェ広島戦で2-1の逆転勝利。2連勝で4位に浮上した一戦で、1ゴール・1アシストと大活躍したのが大卒3年目の伊藤敦樹だ。

 25歳MFは、0-1で迎えた72分に絶妙な縦パスで酒井宏樹の同点弾をアシスト。さらに90+2分には、酒井のクロスをブライアン・リンセンが頭で落としたボールに反応し、鮮やかなボレーシュートを決めた。

 試合後に取材に応じた伊藤は、酒井のゴールをお膳立てしたプレーを、こう振り返る。

「最初はワンタッチで出そうと思っていて、(酒井)宏樹君的にはワンタッチで出してほしかったと思った。トラップして、あれ以上ためていたら、宏樹君がオフサイドになったと思う。上手くタイミングをズラせた」
 
 劇的な逆転弾については、次のように喜んだ。

「素直に嬉しかったし、ホームで絶対勝ちが必要な試合だったので、あの時間で点を決められて、勝利に導けたのは良かった」

 ボランチながらアタッカー顔負けの活躍を見せられた理由は、マチェイ・スコルジャ監督からの指示を体現したからだ。

「今日の試合は特に、監督から2列目からの飛び出しを求められていた。前半からそこは意識していた。上手くいったかは分からないけど、その回数はいつもより多かったと思うし、そのおかげで、より高い位置でプレーできたので、2得点とも関われた」

 浦和は次戦、中3日で鹿島アントラーズと相まみえる。相手は同じボランチで注目を集めている樋口雄太や佐野海舟を擁しているが「対戦相手にライバル意識は、毎試合はしていない。そこまで意識せず、自分のプレーをやれたら良い」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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