【乾貴士が選ぶJ歴代ベスト11】三笘君は歴代最高のウイング!4バックは日本代表で長年活躍した選手たち

2023年06月01日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

真司がいなければ海外に行けなかった

乾が選出したJ歴代ベスト11。(C)SOCCER DIGEST

 今季で30周年を迎えたJリーグ。多くの名プレーヤーたちが紡いだ歴史のなかで、最高の11人を選ぶなら誰か。ここでは、清水のMF乾貴士に歴代ベストイレブンを選出してもらった。
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 やっぱり一緒にやった選手が一番印象に残りますね。なかでも衝撃的だったのは(香川)真司です。

 当時のセレッソ大阪に彼がいなければ、僕も評価されず、海外に行けなかったと思います。

 真司は本来、トップ下に置きたいのですが、他の選手との兼ね合いで右に配置します。サイドから中央に入ってきて攻撃を彩ってもらいましょう。

 真司を右に置いたのは、中盤のヤットさん(遠藤保仁)、小野伸二さん、イニエスタがスーパー過ぎるから。

 誰がどのポジションを取ってもいいですし、それぞれのアイデアが掛け合わさって化学変化が起きそうです。

 守備的な選手を配置していませんが、常にボールを握って守備をする回数を減らせば問題はありません。中盤のこの3人なら、そんな戦い方も実現できそうです。
 
 また、攻撃の鍵を握るのが左ウイングの三笘(薫)君とオカちゃん(岡崎慎司)。

 三笘君はJリーグ歴代最高のウイングだと思います。あのドリブルと速さに加えて、ゴールに関わる能力も高い。

 中盤3枚で中央に引きつけてから左に渡して三笘君に個人で行ってもらう場面も作りたいです。相手DFからしたら、たまったもんじゃないですよね(笑)。

 オカちゃんはとにかく何でもできます。両ウイングと中盤が超個性的なので、センターフォワードのオカちゃんにはピッチの端から端まで走り回ってもらいたい。

 また、それをしながら最終的にゴールを決められるポジションに入ることができるのも、オカちゃんの魅力。一緒にやっていても感じましたが、ああいう選手がいると、本当に助かるんです。

 4バックは日本代表で長年活躍した選手たちを選びました。

 左サイドバックの(長友)佑都君は代表で縦の関係でプレーしましたが、本当にやりやすかったです。攻撃時に良い距離感でサポートしてくれますし、守備はある程度任せても何とかしてくれます。

 右サイドバックはウッチー(内田篤人)と(酒井)宏樹とで迷いましたが、前の真司や中盤の選手と上手く絡めるのはウッチーなのかなと。

 また、両センターバックの(吉田)麻也と冨安(健洋)君、GKの楢﨑(正剛)さんがいれば、万が一、ボールを奪われてカウンターを食らっても何とかしてくれるでしょう。

 監督はピクシー(ストイコビッチ)。とにかくスター性で選びました。個性派を上手くまとめ上げられるのはピクシーくらいでしょう。

 また、ベストイレブンからは漏れましたが、大迫(勇也)と(柿谷)曜一朗もスーパーサブとして名前を挙げたいです。彼らも一緒にプレーしていて、特に頼もしかった選手です。

取材・構成●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

※サッカーダイジェスト2023年5月25日号から転載。一部修正。

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