【採点寸評|川崎】小林、登里の勝負どころを見極める目はさすが。公式戦3連敗からの意地の勝利[J1第15節 川崎2-0柏]

2023年05月29日 本田健介(サッカーダイジェスト)

自分たちのアイデンティティを証明

【警告】川崎=小林(76分)、J・シミッチ(90分) 柏=武藤(57分)【退場】なし

[J1第15節]川崎2-0柏/5月28日/等々力陸上競技場

 Jリーグは5月28日、J1第15節の4試合を各地で開催。等々力陸上競技場では、川崎フロンターレ対柏レイソルが行なわれ、2-0で川崎が勝利を収めた。
【PHOTO】川崎の出場14選手&監督の採点・寸評。頼れる"重鎮"ふたりがチームを救う。大島らも"らしい"プレー
 先制は川崎。21分、小林悠が左サイドでスローインを受けた柏の立田悠悟に素早く寄せてボールを奪うと、ドリブルでペナルティエリア内に進入。右足のシュートでGKとの1対1を冷静に制し、ネットを揺らした。

 さらに前半終了間際の45+1分には、左サイドでボールを受けた登里享平が、脇坂泰斗とのワンツーでペナルティエリア手間左に持ち込み、右足を振り抜く。これがゴール右隅に決まり、2点をリードした。

 後半に入ると、攻勢に出た柏がチャンスを作るも、フィニッシュの精度を欠いて1点が遠く。このまま終了し、川崎が3試合ぶりの白星。敗れた柏は4戦未勝利となった。
 
▼川崎のチーム採点「6.5」
 公式戦3連敗中(リーグでの連敗後に、ルヴァンカップでも敗戦)のチームが、意地を見せた。試合の立ち上がりから気持ちの入ったプレーと、自分たちのアイデンティティを証明するかのような丁寧なパス回しで柏を押し込み、2-0で勝利。

 確かに先発の平均年齢が30,09歳と高かった点は気になるが、勝負どころで結果を残す小林、登里らの嗅覚は見事で、彼らとともにチームを長年支えてきた大島らのパフォーマンスも光った。この日は前半終了間際という比較的早い時間に追加点(登里のゴール)が生まれたのも大きかっただろう。

 後半はややトーンダウンした感もあるが、2-0でのクリーンシートで久々の勝利に花を添えた。イベントでスタジアムに集まった歴代のOBや、元キャプテンの谷口彰悟らの目の前で良い勝ち方をできたのも、今後につながるはずだ。

 もっとも、今日の相手は監督交代に揺れていた柏。次戦の首位・神戸戦(アウェー)をモノにしてこそ、反転攻勢の準備ができたと言えるのだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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