ミスにもスマイル。長野Lの三谷沙也加がピッチで笑顔を絶やさなかった理由は?「楽しんでリズムを作るというなかで…」【WEリーグ】

2023年05月29日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「『前向きに、前向きに』というのが、表情にもプレーにも出ていた」

プレー中の笑顔が目立った三谷。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[WEリーグ第20節]長野L2-1浦和L/5月27日/長野Uスタジアム

 AC長野パルセイロ・レディースは、5月27日に三菱重工浦和レッズレディースと対戦。2-1で勝利した。

 リーグ初制覇に王手をかけていた相手を下した一戦で、序盤から攻撃のリズムを作り出していたのが、右サイドハーフで先発した三谷沙也加だ。7分にヘディングでチーム最初のシュートを放つと、その後もワンタッチパスや積極的な前への飛び出しで勢いづけた。

 チームの選手会長も務めるアタッカーは、0-1で迎えた68分に大久保舞が決めた同点弾を"アシスト"した。大久保がペナルティエリアの手前から放ったミドルに反応。ゴール前に飛び込んで、ボールには触れなかったが、相手GKを惑わせた。

 試合後に田代久美子監督は「沙也加が飛び込んだからこその得点だったと思う。その意味で、みんなで入れたシーン」と称えた。
 
 三谷は、普段からボランチがボールを持って前を向いた際に意識しているプレーだとして、「(ボールに)触れたり、キーパーの死角になったり、タイミングがずれると思った。狙って、それがゴールにつながった」と喜んだ。

 プレー以外に目を引いたのが、笑顔だった。良いプレーの際にはもちろん、自身やチームメイトがミスした際にも、ニコニコしていた。三谷はその意図を、こう明かした。

「楽しんでリズムを作るというなかで、チームの攻撃の流れも悪くなかったので。きつい時間帯もあったけど、みんなで『前向きに、前向きに』というのが、表情にもプレーにも出ていた」

 かつて浦和Lにも在籍経験のある三谷。古巣戦でピッチに立って勝利したのは、今回が初だという。「自分たちは優勝が難しいので、浦和さんに優勝してもらいたい気持ちはある。でも、ここは負けられなかったぞと」とほほ笑んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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