【山形】熊本戦、清水戦で上位浮上のきっかけを掴みたい

2023年05月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

6月3日の清水戦で勝利できれば…

キャプテンで精神的支柱でもある山田の活躍もひとつの鍵だろう。写真:滝川敏之

 5月17日に上位の大分を5−0で下すと、続く21日の秋田戦も2−1と勝利。今季リーグ戦で連勝を飾った山形が、J2リーグの15位に浮上した。直近の秋田戦は磐石な内容ではなかったが、そういう試合でも勝点3を手にした事実が何より大きいだろう。

 とはいえ、降格権の21位・山口とはわずか勝点4差。安心できる状況ではない。次節の熊本戦で白星を掴むのはもちろん、その次、6月3日の清水とのホームゲームで勝つことも重要だ。

 なにしろ、清水との過去の対戦成績(J1リーグ、J2リーグ)は2分8敗。いわゆる苦手としている相手で、その清水には今季、カタール・ワールドカップで日本代表のゴールマウスを守ったGK権田、元日本代表MFの乾、昨季のJ1得点王であるチアゴ・サンタナなど実力者が複数いる。

 難敵だからこそ、勝利できればチームに確かな勢い、さらに自信も生まれる。今季ここまで2試合連続ゴールのチアゴ・アウベス、ボランチで本来のキレを取り戻しつつある藤田、秋田戦で決勝点を決めた藤本など各選手のコンディションは上がっているように映るし、上位浮上へのきっかけを是が非でも掴みたい。
 
 5月17日の大分戦では「エデュケーショナルデー 学びとエンタメの融合」と題し、『知育ゲーム』や『ユニバーサルスポーツ』が体験できるイベントを実施。山形県内の幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校から子ども、生徒を合わせて約3000人を招待するなど、興味深い試みを行なっている。

 6月3日の清水戦でも小中高生を無料招待(対象席種はバックスタンド自由席ゾーン1−4、ホーム自由席、自由席南)。さらに、県内中学校高校のブラスバンドがスタジアム全体を盛り上げるミュージックスタジアム、クラブ初となる''からあげ''をテーマとしたグルメイベント『から揚げ祭りだモン!!』も開催予定なので、是非スタジアムに足を運んでほしい。 

構成●サッカーダイジェスト編集部
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