セネガル戦で“スター性”を証明した松木玖生。U-20W杯での活躍次第で驚くようなオファーも?

2023年05月23日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

かつて「ウルブスが興味を示す」との報道も

セネガル戦で決勝弾。松木の活躍は素晴らしかった。写真:Getty Images

 期待されている選手が、期待通りの働きを見せる。スターの証ともいうべき仕事をU−20ワールドカップのセネガル戦でやってのけたのが、松木玖生だ。

 15分、左足の弾丸ミドルで先制点を叩き込むと、その後は優れた状況判断でピンチを摘む。攻めるタイミングで決定的なアクションを起こし、守るべき時間帯に絶妙なポジショニングで相手の進路を阻むなど、チームの勝利にダイレクトに貢献するパフォーマンスを披露したのだ。

 U−20ワールドカップに臨む前、囲み取材に応じた松木はFC東京の小平グランドでこんなことを言っていた。

「世界のスカウトの方が観にくる大会なので、そういう人たちに注目されるプレーをしたい。チームが上に行けば行くほど注目度が高まるので、良い結果を残したい。内容が良くても負けたらダメなので、やはり結果を求めて戦いたい。普段通り変わらず、縦横無尽にピッチを走り回ってチームに貢献したいです」

 世界中のスカウトが注目する。そこから感じ取れるのは、海外移籍への願望だ。

 ルーキイヤーの昨季はJ1リーグの31試合に出場し、プロ2年目の今季もFC東京の主力として活躍。得点やアシストに物足りなさはあるが、Jリーグで90分間戦えるフィジカルは証明している。なので、Jリーグで1年半やってきた実績を踏まえ、今夏に海外移籍を視野に入れる可能性は十分にあると言えそうだ。でなければ、「世界中のスカウトの方が観にくる大会なので」という発言をおそらくはしない。
 

 高校時代にフランスのクラブに練習参加(リヨンなど)している背景も考えると、元々海外志向は強いはずで、魅力的なオファーが舞い込んでくれば欧州挑戦を決断するはずだ。今年で20歳になり、ビッグクラブ加入、チャンピオンズ・リーグ制覇などを目指しているなら、"そろそろ"との見方は当然ある。

 U20アジアカップにもヨーロッパのクラブのスカウトが来ており、その開催地だったウズベキスタンの報道によれば、「プレミアリーグのウォルバーハンプトンが松木に興味を示す」というのもあった。アルゼンチンで開催中のU-20ワールドカップで活躍してさらに評価が高まれば、驚くようなオファーが来る可能性はある。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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