Jリーグは５月20日、J１第14節の８試合を各地で開催。三協フロンテア柏スタジアムでは柏レイソル対ヴィッセル神戸が行なわれ、１－１のドロー決着となった。
【PHOTO】柏の出場16選手＆監督の採点・寸評。ドロー決着も多くが及第点。オウンゴール誘発の細谷も評価
　神戸は24分、汰木康也が左サイドからクロスを上げると、ペナルティエリア内でボールを収めた武藤嘉紀から横パスを受けた大迫勇也が、冷静に右足で決めて先制。このゴールで、大迫は今季10得点目となった。

　迎えた後半、66分に柏の細谷真大のプレスを受けた神戸の本多勇喜がバックパスを出すと、GK前川黛也との意思疎通ができておらず、ボールはそのままゴールに。オウンゴールで、井原正巳新監督の初陣だった柏が追いついた。

　その後、柏は細谷や途中出場のフロートが決定機を迎えたが、勝ち越し点ならず。１－１の引き分けで、勝点１を分け合った。
 

▼柏のチーム採点「６」
　試合の入りから、今までとの違いが確実に見えた。古賀太陽、立田悠悟を中心に後方から組み立てる意識が強く、４バックと３バックを使い分ける可変システムでボールを動かしながら、相手のプレッシャーを剥がした。その後はマテウス・サヴィオを起点に鋭い攻撃を仕掛けていった。

　24分には一瞬の隙を突かれて大迫に先制点を奪われるも、神戸に作られたチャンスはこの一度きり。後半はフロートの投入によって攻撃にさらなる推進力が生まれ、神戸を押し込む攻勢の時間が続いた。

　66分、細谷の鋭いプレッシングで神戸のオウンゴールを誘発して同点に追いつくと、その後も細谷、フロートが決定機を迎えた。ビッグチャンスではフィニッシュの精度を欠き、逆転には至らなかったが、ネルシーニョ監督の退任から４日間という限られた準備期間で大きな変化を示し、首位の神戸を圧倒した試合内容からは、今後へ向けての期待が感じられた。

取材・文●鈴木潤（フリージャーナリスト）

※採点は10点満点で「６」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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