【クラブW杯】2015年はスアレスの大会に――。得点王&MVPダブル受賞で印象づける

2015年12月20日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

決勝は前半こそ消化不良に終わったものの後半立ち上がりに名誉挽回の一発!

今大会5ゴールで得点王に輝いたスアレス。MVPも受賞し、「スアレスの大会」と印象づける活躍ぶりだった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 17日の準決勝ではハットトリックを決めて、メッシとネイマールを欠いた攻撃陣を牽引したスアレス。「MSN」が揃い踏みとなったこの日の序盤は、リーベル守備陣の厳しいマークに遭い、なかなかシュートに持ち込めない。
 
 中央に入ってくるメッシのためにサイドに流れてスペースを作るなど、チームプレーに徹していたとはいえ、3日前に見せた存在感は影を潜めた。
 
 前半ロスタイムに訪れた1対1のチャンスもワクを外し、消化不良のまま45分間を終える。
 
 だが、名誉挽回の機会はすぐに巡ってきた。49分、ブスケッツのロングパスを受けると、GKバロベーロとの勝負を制して追加点を奪取。後半開始から二枚代えをして勝負に出たリーベルの気勢を削ぐ、貴重な追加点となった。
 
 事実、ここから15分間はバルサのやりたい放題。ペナルティーエリア内で面白いようにパスを回し、次々に決定機を作り出した。
 
 68分には、ネイマールの浮き玉のパスをヘッドでネットに突き刺し、ダメ押しの3点目をゲット。これでスアレスは今大会5点目となり、得点王とMVPをダブル受賞した。
 
 スアレスの大会だった――。今大会の活躍ぶりには、そう言っても過言ではない特大のインパクトがあった。
 
取材・文:江國 森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
 
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