“最強”セネガルとの大会初戦。中盤の陣形と松木玖生の起用法が大きな鍵か【U-20W杯】

2023年05月20日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

松木はトップ下か、ボランチか

注目のセネガル戦、松木はどのポジションで起用されるか。写真:佐藤博之

 5月20日に開幕を迎えるU−20ワールドカップで、日本はグループステージでセネガル、コロンビア、イスラエルと戦う。成績次第で3位通過の可能性もあるグループステージを、果たして突破できるのか。その行方を占ううえで重要なのが大会初戦、アフリカ最強セネガルとの一戦(5月22日)だ。

 今大会で優勝候補と目されるセネガルを相手にどう戦うべきか。公式YouTubeチャンネル『サッカーダイジェストTV』の「U-20W杯グループリーグ展望」に出演したサッカージャーナリストの河治良幸氏は、「相手のフィジカルを上手く回避できるか。そこに尽きる」と話したうえで、試合の入り方にも着目した。

「ファーストインプレッションに上手く対応できるか。そして、慣れていけるか。最初の15分間くらいは耐える。2、3回のピンチをとにかく凌いで、点を与えない。ポストやバーに救われたとかでもいいです。(GK)木村のビッグセーブで防ぐでも構いません。崩されても失点せず、そこから試合のテンポを掴んでプレーできればいいと思います」

 セネガルのシステムはおそらく4−1−4—1。アンカーに入るだろう、強靭なママドゥ・カマラ(ランス)に、トップ下の松木を置いて当てるか。仮にそうだとしたら、このマッチアップがひとつの見どころになる。

 日本の基本システムは4−2−3—1で、松木はボランチに入る可能性もある。このMFをどう起用するかで、日本の戦い方が見えてくるかもしれない。

 仮に松木がボランチの場合、彼とコンビを組むのが福井か山根で、トップ下は安部か。また、中盤の形そのものを変えるなら、逆三角形にして、インサイドハーフに松井と福井、アンカーに山根か安部を置く選択肢もあるだろう。まとめれば、中盤の陣形、松木のポジションが大きな注目点になりそうだ。
 
 セネガルにボールを握られそうな試合で攻撃のキーマンになるのは、ドリブラーの永長か。サイドバックとセンターバックの間に切り込めればチャンスは膨らみそう。ドリブルを駆使しつつ、味方を上手く使えればセネガルの強靭な守備網を破れる可能性はある。

 U−20アジアカップでは試合の入り方とセットプレーが課題だった日本が、本大会でどんな戦いを見せてくれるのか。セネガル戦で少なくとも勝点1を奪いたい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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