主力のひとりが来季に影響するほどのケガを負ったことは、鎌田大地獲得の動きに影響するのか。

　移籍市場に精通するジャンルカ・ディ・マルツィオ記者のサイトは５月17日、鎌田がミラン移籍を望んでいると報じた。先日から報じられているナポリは、争奪戦から外れつつあるのかもしれない。

　ミランは５月10日に行われたインテルとのチャンピオンズリーグ準決勝第１戦で、イスマエル・ベナセルが右ひざを負傷。クラブは16日、選手が手術を受け、復帰までに最低６か月を要すると発表した。2023－24シーズンの開幕には間に合わないということだ。

　ベナセルは基本布陣の４－２－３－１でボランチやトップ下を務める中盤の要だけに、長期離脱は大きな痛手だ。イタリアメディアは、これを受け、以前からコンタクトが報じられている鎌田の獲得を進める可能性を伝えている。
 

　ディ・マルツィオ氏のサイトは「彼はミランでのプレーを望んでいるようだ。だが、交渉を深めてドルトムントと競争するか、ミランは決めなければならない」と報じた。

「トップ下だがベナセルと同じポジションもこなせる。その点でもミランのフロントは検討するだろう。ナポリの報道もあったが、今のところ彼らはレースにいない」

　一時は内定とも騒がれたドルトムントだが、その後有力候補から外れたと言われていた。鎌田がドイツ以外のリーグを望んでいることが理由とされている。だが、ディ・マルツィオ記者によれば、ドルトムントが新天地になる可能性もあるようだ。

　いずれにしても、鎌田に関心を寄せているクラブはほかにも少なくないと報じられている。争奪戦を制するのは、どのリーグのどのクラブとなるのか。今季の閉幕が見えてきたなか、26歳の移籍先が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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